マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

ねこ森町の七夕 2022 その1

今年もねこ神社に笹を飾っているねこさん達。 短冊を握りしめお空に向かって何かを言っています。去年のお願い事は叶ったでしょうか。 「かみさま、かみさま今年こそは!」「去年は、お願い叶わなかったにゃの?」「叶わなかったのにゃ」「いい子でいたにゃ…

薬の有効期限 その6

前回のお話 ある冬の日。朝から置いてある謎のダンボールの存在、店内を漂う甘い香りの正体について気になっていたオウギさん。 その正体がついに判明しました。 「みかん?」どうやらイチイさんが置いたものだったようです。 みかんの話の他、薬局のスタッ…

薬の有効期限 その5

前回のお話 ある冬の日。朝から店内に置いてあった謎のダンボールと、店内を漂う甘い香りの正体について気になっていた、薬剤師のオウギさん。 そんな中スタッフ同士で薬の有効期限、食品の賞味期限についてなどを話し合っていました。 そしてひょんなことか…

薬の有効期限 その4

前回のお話 ある冬の日。朝から謎のダンボールの存在や、店内を漂う謎の甘い香りの正体が気になっていた薬剤師のオウギさん。 そんな中、スタッフ同士で薬の有効期限や、食品の賞味期限について話し合っています。オウギさんの後輩、チョウジさんがちょっと…

薬の有効期限 その3

前回のお話 ある冬の日。朝から置いてある謎のダンボールの存在や、店内を漂う謎の甘い香りの正体がなんなのか気になっている薬剤師のオウギさん。 そんな中スタッフ同士で薬の有効期限や、食品の賞味期限について話し合っています。 「開封前の賞味期限が記…

薬の有効期限 その2

前回のお話 ある冬の日。朝から薬局内に置いてあった、見知らぬ段ボールのことが気になっていたオウギさん。 しかしそんなオウギさんにイチイさんは“薬の有効期限“について尋ねます。 「薬の有効期限?」 「残薬問題もあるしな」 「ただほとんどの薬は多少、…

薬の有効期限 その1

ある冬の日のお話。今日も薬局の閉店時間が、近づいていました。忙しかったけれど、平穏に過ぎていった日。 でも薬剤師のオウギさんには、気になるものがありました。 彼は目の端に写り込む、ダンボールに視線を向ける。 薬局の隅に、ポツンと置いてあるダン…

ねこの別宅

お外を自由に行き来するねこさんの中には、本宅以外にも別宅を作る子がいると言います。 はてなブロガー楓屋さん(id:kaedeya)宅のダイちゃんにも、何やら別宅がある模様。 ほんわか癒しねこさんなので、みんなから愛されてしまうのでしょう。昔、実家で一緒…

本当のてんまさん その2

前回のお話トウキさんの個展を見にポ村にきた、観光客の女性二人組。 個展を開催する場所をみつばちさんと散歩中のてんまさんに尋ねようとしたら、そこへカラスケくんがやってきました。 しかし観光客の女性たちはカラスケくんを見て、とても気味悪く思って…

本当のてんまさん その1

“今日はてんまちゃんとお散歩♪“ てんまさんと暮らしているみつばちさんが、とても楽しそうにしています。“アタシの家族はこの時期はもう、お家の中で身体を温め合って過ごしている“このお話は、初冬になりかけくらいの時季のお話です。でもアタシがまだその…

プレアボイド・漢方薬の副作用 その3

前回のお話処方箋の有効期限が切れそうなため、慌てて出先で見つけた初めての薬局に立ち寄ったナメ江さん。 そこはイチイさんの調剤薬局でした。ナメ江さんから血圧上昇の相談を受け、イチイさんはお薬手帳を確認します。 すると甘草を多く含む、2種類の漢方…

プレアボイド・漢方薬の副作用 その2

前回のお話処方箋の有効期限が切れそうなため、慌てて出先で見つけた初めての薬局に立ち寄ったナメ江さん。 そこはイチイさんの調剤薬局でした。初めての薬局で少し緊張気味のナメ江さんの服薬指導にあたったのは、オウギさんの後輩薬剤師のロクジョウさん。…

プレアボイド・漢方薬の副作用 その1

「あ、初めて来局する患者さんだ」 おどおどしながら入ってくる患者さんを目にして、オウギさんはそう思っていました。 全ての患者さんを初めましてで覚えられるわけではないけれど、特徴的だとさすがに気付きます。 (なんだかとても不安そうだなぁ。すごく…

ナメ江さんの後悔

「ハァァ…」 「フゥゥ…」 ナメ江さんはため息をつきながら、全力で後悔をしています。 どうやらまた、不安に思うことがあるらしい。 心配性で不安症のナメ江さんには、尽きない悩み。 「アア、ヤダワ。ドキドキ、スルワ。 新シイ場所二、行クノッテ、ドウシ…

猫の認知症

ポにゃちゃんは少し認知症の症状があるようです。 お医者さまに診断された訳ではないのですが、まぁ年齢も年齢なので(20歳)認知症の症状が出てきても不思議はないと思います。【猫の認知症】 8歳を過ぎると症状があわられることがある。症状としては夜…

カラスケくんの忘れ物 その2

前回のお話最近カラスケくんにかまってもらえなくて、拗ねていたてんまさん。久しぶりに見かけたカラスケくんが、落とし物をしていることに気がつきます。慌てて追いかけるてんまさんですが、毎回すんでのところで追いつくことができません。そんなこんなを…

カラスケくんの忘れ物 その1

これは秋頃のお話。 ちょっと鈍くさめの、カラスのカラスケくんは、楽しみにしていたデザートをじっと眺めていました。 「おいしそうだす」 彼は食べ物の中では、果物が一番好きなようです。 どうやら落ちていた柿を拾って、後で食べるために大事にとってお…

シフォンのお洋服

パゴロウさんは最近、一緒に暮らしているシフォンの喜ぶことは、なんでもしてあげたいモード真っ只中。 彼は今、シフォン用の洋服作りにハマっています。 ただ、洋服作りは全くの初心者。 ネットでひとり、服作りについて勉強をしていたパゴロウさんですが、…

猫が鳴く理由

“うにゃーん、うにゃあぁん“ ポにゃちゃんがねこベッドからポあねを召喚。 近こう寄るのにゃどうやら撫でてってことらしいです。 満足気にごろごろしばらしくてー。 “にゃーん。うにゃーん“ またしてもポにゃちゃん、ポあね召喚。 来るのにゃどうしたのでし…

ナメ江さんの気がかり その2

前回のお話釜茹でしらすの話を聞いたことがきっかけで、脳内会議を始めてしまったナメ江さん。“数の子の卵、一粒一粒には意識があるように感じる“ そんな話を聞いたナメ江さんは、しらすにそのイメージを重ねてしまうようになりました。 “しらすガ、コチラヲ…

ナメ江さんの気がかり その1

グツグツグツ… 小料理屋三すくみの開店前。 ナメ江さんが好きなイカと里芋の煮っころがしを、お夕食用に作っていました。 「オ芋ガ、ホクホクデ、味ガ染ミテテ、美味シイワヨネ」 「ソウダネ」 ナメ江さん、フロ次さん、スネ文さんがお料理を作りながら、お…

端午の節句 2022

5月5日は、男の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いをする日です。「滝を登って立派な龍になるのにゃ!」 ここはポ村の隣にあるねこ森町。 ここで暮らしている男の子のねこさんたちは、なんだかはりきっている様子。 「女の子たちを守れるような、大人の…

こどもの日の思い出

男の子の日、端午の節句。 左からケイヒ、オウギ、イチイ、トウキそれは鯉が天を舞う日。 元々お魚たちが水中を泳ぐ姿は、空を飛んでいるようにも見えます。 左からカシュウ、ソヨウ 父以外、男子がいなかったポ家では、鯉のぼりも五月人形も飾ってはいませ…

ねこさんに邪魔をされる絵描きさん

画家のトウキさんはポ村の草原にキャンバスを置いて、集中して絵を描いています。 長い間、休憩も取らず筆を走らせている。ところが急に、腕を動かしづらくなってしまいました。 どうしたのでしょう。 「?」 その時、トウキさんの背後に重みとぬくもりが… …

シフォンのためにできること

ボクが子どもの頃。 「あら、パゴちゃん大丈夫? またお熱出てるわね」 朝から熱を出しては、母親に迷惑をかけていた。 そういえば、マメチュー先生の所での初出勤の日も、熱を出していたっけ? パゴロウさんは緊張や不安を感じると、熱を出していましたが、…

苦い食べ物・苦い飲み物、そして苦い薬 その2

前回のお話USAさん宅で手料理を振る舞ってもらっているまゆさんですが、彼女は苦い味のものなど好き嫌いがとっても多い。 さらには薬剤師なのに、漢方薬を服用するのも苦手なようです。 「だって嫌いなんだもん。 そうだ、漢方っていえば実家の庭にさ、どく…

苦い食べ物・苦い飲み物、そして苦い薬 その1

今日はUSAさんが手料理を振る舞ってくれるとのことで、USAさん宅に遊びに来たまゆさん。 一緒にご飯が食べれないにゃこさんは、そばで“ぷーすか“お昼寝中です。 「もうちょっと待っててね〜。 あたし緑のお野菜大好きー! まゆちゃーん、ピーマンは食べられ…

ケンカはやめて

いつものようにぼんやりしている…ようで今日は、悩んでいるらしいトウキさん。最近トウキさんは、どろちゃんとにゃこさんの喧嘩に巻き込まれています。 絵の具、木の枝 なぜなのでしょう。 人を人とも思わないねこさんたち。 こちらをよけて通れば良いものを…

不審者がいる

ポにゃちゃんが、家の中で発見した不審者。 それはこちら。 新しいスリッパです ねこさんにとって、見たことがないものは敵。 自分の匂いがついていない新しいものは、絶対に気になる存在なのです。 ねこさん、不審者はほっとけません。 おねにゃんを守るの…

まねっこシフォン

朝、目を覚ましたパゴロウさんは、勢いよく起き上がる。 彼は最近、ぼんやりと寝ぼけながら起きることが無くなっていました。 なぜなら…起きてすぐに、シフォンの存在を確認するようになったから… 「シフォンっ」 「お」 シフォンもパゴロウさんが起きたこと…