マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ケンカはやめて

いつものようにぼんやりしている…ようで今日は、悩んでいるらしいトウキさん。

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最近トウキさんは、どろちゃんとにゃこさんの喧嘩に巻き込まれています。


絵の具、木の枝


なぜなのでしょう。



人を人とも思わないねこさんたち。


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こちらをよけて通れば良いものを、平気で踏んづけたり、寄りかかったり…


転がってきたり、頭の上に乗っかってきたり、膝の上に乗っかってきたりする。



「負けないんにゃからねっ」



膝の上に乗っかりながら言っています。

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膝から降りてから言えば良いのに…



そしてそのまま眠ってしまったりする。



困る。

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自分からベタベタ触ってきたりしないトウキさんに対しては、一緒にいて安心するねこさんが多いのでしょう。



そんな迷惑ねこさんたちと、トウキさんが通り過ぎて行った後…






「誰だよもう。こんなところにゴミを捨てたりして。村長にお仕置きされるぞ」



たまたま、通りがかったポ村で農家をしているケイヒさん。



にゃこさんたちが喧嘩で使った小枝やらが、辺りに散乱しています。

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そしてそこには、トウキさんが回収し忘れた描き途中の絵も。




「え!?これ、この絵って」



その描き途中の絵は、ケイヒさんが好きな有名な画家の人の絵に似ていました。



「すげぇ、でもまさか…描きかけの絵がなんでこんなところに?」



それは実はまさかの、ケイヒさんが好きな画家さん本人の絵でした。



描きかけでさらに、ねこさんの肉球が押印されまくっている絵。


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「違う…だろうけど良い絵だな。これ」



同じ村に住んでいるのに、直接トウキさんのことは知らないケイヒさん。



好きな画家の絵に似ている描き途中のイラストに、魅了されています。



ケイヒさんはキョロキョロしながら、その絵を抱きかかえる。


「良いよな?捨ててあるんだよな?」



ゴミを拾うふりをして、その絵を持って帰ることにしたようです。



「でもこの、ねこの足あと」


にゃこの足みたい。


わざと?それとも単に踏みつけただけ?

肉球の道しるべの先には、何があるんだろう。




にゃこは知ってんのかな?絵を描いた人のこと。

知っていたら、その人のこと聞いてみようかな?



でも、ミーハーみたいで恥ずかしいな。


ぶつぶついいながら、手元の絵をどこに飾ろうか考えながら家路につくケイヒさんでした。