マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

イチイさんの調剤薬局

薬局で錠剤を粉砕する その5

前回のお話 イチイさんが外出中、てんやわんやだったオウギさんたち。 閉店後にも粉薬を調剤室にぶちまけ、大パニック。 イチイさんが外出先から戻ってくる前に、大慌てで清掃です。 「すごいクマ作ってんじゃん。忙しかったのか?」 「ええ、まあ」勘がいい…

薬局で錠剤を粉砕する その4

前回のお話 イチイさんが外出中、てんやわんやだったオウギさんたち。 ようやく閉店時間が訪れました。 「やっと仕事のピーク過ぎましたね」 「焦ったぁ。そういえば、イチイさんまだ来てないじゃん」 「よかったですよ。さっき来てたらやばかった」薬剤師た…

薬局で錠剤を粉砕する その3

前回のお話 患者さんから錠剤を粉薬にするよう頼まれたオウギさんたち。 さらに他の処方箋には、医師から間違った指示が記載されていました。 「たまにですけど、お医者さんによっては患者さんに希望されたことを、そのまま処方箋に書いてしまう人、いますよ…

薬局で錠剤を粉砕する その2

前回のお話 医師に無駄に薬の在庫を用意するように言われ、ご立腹だったイチイさん。 今は外出中ですが、もう少しで戻ってくるようです。 「イチイさん、イライラしてたなぁ。うちの調剤薬局グループの息子だしね。今はまだエリマネだから、経営には直接関わ…

薬局で錠剤を粉砕する その1

イチイさんの調剤薬局 イチイさんは、前に注文していた新薬を眺めながらむすっとしています。 「これ、この新薬ってさぁ、篠井先生に頼まれて注文したやつだよな?使うからっつってさぁ」 篠井先生「あ、そうですね。そうでしたね」 チョウジさんがびくびく…

高齢の患者さん その2

前回のお話 イチイさんの調剤薬局 よく薬のことを聞いてくるのに“用法用量を守って下さい”というアドバイスを聞いてくれないチョウジさん宅のご近所の青木さん。 なぜなのでしょう。 「近所の高齢なご婦人、青木さんなんですけどね。いつも用法用量を守って…

高齢の患者さん その1

イチイさんの調剤薬局で薬剤師として働くチョウジさん宅の近くで、井戸端会議をしている近所の高齢なご婦人たち。 ”足元は暖かくしたいんだけど、顔は冷たい方が好きなのよね” 時間を持て余している彼女たちは、会えばいつも長い間立ち話しているようです。 …

専門用語 その2

前回のお話都会の調剤薬局に立ち寄ったナメ江さん。 そこで薬剤師たちが話している謎の言葉を耳にしてしまう。 “虐待?一方か?ナンナノーーー!?“ 訳が分からず、ぷくぷくと膨らみ始めたナメ江さん。 ぱんちくりん彼女に塩をかけて元に戻そうとしてくださ…

専門用語 その1

ポ村で小料理屋を営んでいるナメ江さんは、都会に買い出しに行くついでに、毎回馴染みの調剤薬局に寄って薬を貰って帰ります。 そしてお薬を処方してもらった後は、薬局に置いてある無料のお水を頂く。 これがナメ江さんのルーチン。 ポ村はここから少し遠い…

ねこさんにはちょっとビビリな面がある

都会で働く薬剤師のイチイさんは、ポ村の村長に頼まれて、マメチュー先生と共にポ村の住民…主に、高齢者やお子様への“薬の説明会“などに参加することがあります。 本日イチイさんはその“薬の説明会“を終え、帰宅中。手には村長からのお土産を持って、村を散…

薬の有効期限 その6

前回のお話 ある冬の日。朝から置いてある謎のダンボールの存在、店内を漂う甘い香りの正体について気になっていたオウギさん。 その正体がついに判明しました。 「みかん?」どうやらイチイさんが置いたものだったようです。 みかんの話の他、薬局のスタッ…

薬の有効期限 その5

前回のお話 ある冬の日。朝から店内に置いてあった謎のダンボールと、店内を漂う甘い香りの正体について気になっていた、薬剤師のオウギさん。 そんな中スタッフ同士で薬の有効期限、食品の賞味期限についてなどを話し合っていました。 そしてひょんなことか…

薬の有効期限 その4

前回のお話 ある冬の日。朝から謎のダンボールの存在や、店内を漂う謎の甘い香りの正体が気になっていた薬剤師のオウギさん。 そんな中、スタッフ同士で薬の有効期限や、食品の賞味期限について話し合っています。オウギさんの後輩、チョウジさんがちょっと…

薬の有効期限 その3

前回のお話 ある冬の日。朝から置いてある謎のダンボールの存在や、店内を漂う謎の甘い香りの正体がなんなのか気になっている薬剤師のオウギさん。 そんな中スタッフ同士で薬の有効期限や、食品の賞味期限について話し合っています。 「開封前の賞味期限が記…

薬の有効期限 その2

前回のお話 ある冬の日。朝から薬局内に置いてあった、見知らぬ段ボールのことが気になっていたオウギさん。 しかしそんなオウギさんにイチイさんは“薬の有効期限“について尋ねます。 「薬の有効期限?」 「残薬問題もあるしな」 「ただほとんどの薬は多少、…

薬の有効期限 その1

ある冬の日のお話。今日も薬局の閉店時間が、近づいていました。忙しかったけれど、平穏に過ぎていった日。 でも薬剤師のオウギさんには、気になるものがありました。 彼は目の端に写り込む、ダンボールに視線を向ける。 薬局の隅に、ポツンと置いてあるダン…

患者さんとの関係 その3

www.mamechu.com前回のお話犬からも患者さんからも信頼されていないのではと、不安を感じているオウギさん。 どうすれば信頼してもらえる薬剤師になれるのでしょう。 「そもそもお前さ“どうせ患者は正しく服薬指導をしても聞いてくれない。信用してくれてな…

患者さんとの関係 その2

前回のお話“自分は犬からも患者さんからも、信頼されていないのでは“という不安を感じ始めたオウギさん。 確かに医療従事者である薬剤師にとって、信頼は大事だ。 信頼されていない場合。 服薬指導を行なっても、きちんと話を聞いてくれなかったりする。 そ…

患者さんとの関係 その1

「この患者さん。 ただの風邪なのに、抗生物質が処方されているのか…」 (ホントは服用する意味のない薬は、処方したくないんだけど。抗生物質はウイルスには効かないから…) しかし患者さん自身が安心を得るため、お医者さまに抗生物質を貰えるよう、お願い…

ダイエットの始め方

ポ村に住むおじさん、もち三さんには悩みがあります。ねこさんによって、改めて気付かされた悩みそれはお腹がポコッと出ているということ。 いくつになっても、スリムになりたいという願望はあるものです。 “健康的な身体になるためには、もうちょっと体重を…

2022年 壬寅

大晦日って、やっぱり夜更かししてしまいますよね。なので寝坊して遅刻したことはない人間ですが、元旦の日はいつも昼ごろまで寝ています。 ぐーすか寝ているので「あけましておめでとう」 と言いながら、家族みんなで朝食を食べた記憶もほぼありません。 お…

憧れの職業 その2

前回の続きお医者さんに比べて、憧れられない職業・薬剤師。 それなのにオウギさんはなぜ、薬剤師という職業を選んだのでしょう。 その理由を、後輩薬剤師のチョウジさんに尋ねられました。 「オウギさんはなぜ、薬剤師になったんですか?」 「オレが薬剤師…

憧れの職業 その1

ポ村の住民、トビーくんとペンネくんが楽しそうにお話をしています。 「ボクね、最近お医者さんに憧れてるんだぁ」 「それ分かる~。 こないだ見たアニメのドクター。 良かったよね!」 「ペンネくんも見た?むつかしい手術をさー。 よゆーで成功させててさ…

投薬したのは誰だ!?

薬剤師のオウギさんが働く薬局は、グループ会社の中でも処方箋の枚数が多い方です。 そのため、老若男女様々な患者さんが多数来局します。 よく薬局にいらっしゃる患者さんなら、顔と名前が一致するのですが1、2回位しか来局したことのない患者さんのことは…

シンクロニシティ

世の中には色々な病気があります。 稀な病もあるので、全てを把握するのは難しい。 そして病が多い分、薬の種類もたくさんあります。 血圧の薬は処方することがとても多いのですが、しかし… 「この薬はもう、一年くらいここに置いてあんなぁ」 それはこの薬…

薬の小瓶

イチイさんとオウギさんは医薬品の勉強会の帰りに、ホテルガレのラウンジで休憩をとっていました。ホテルガレのスタッフさんをイチイさんは、ぼんやりと眺めています。 一方そんなイチイさんを鬱陶しそうに、見ているオウギさん。 「ってか向こうに座って下…

ドクターショッピング

こちらは関東を中心に展開する、イチイさんの父親が経営する調剤薬局です。 しっかり教育されている薬剤師たちの頑張りにより、地元の人たちにはとても愛されています。 「でね、この血圧のお薬なんだけどもう飲まなくてもいいかしら? ちょっと外して貰いた…

結核

こんにちは、薬剤師のオウギと申します。 うちのエリマネのイチイさんは、私が働いている調剤薬局の息子さん。 ダメ薬剤師にはとても厳しいお方。一緒に働いている時は、いつもよりピリッとしてしまいます。 そして今現在もピリッとしています。 今日は学生…