マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

町の洋食屋さん その1

うちの父親は薬の研究に夢中で、あまり家に帰って来ることは無かった。 その上、あまり喋らないので、どういう人間なのか把握出来ていない。 ただ、女にモテる事だけは理解していた。 娘からしたらよく分からないが、母性本能をくすぐるらしい。 確かに仕事…

薬学生だった頃 その2

前回のお話大学の一年先輩で、おなじ生物サークルだった、てんまさんは当時とても人見知りでした。 でも誰よりも早く警戒心の強いねこを懐かせ、てんまさん自身もねこに懐いていました。 一方まゆさんは… そのねこさんに、ガッツリ引っ掻かれてしまいます。 …

薬学生だった頃 その1

まゆさん、今日は朝からお仕事。 山に生薬を採取しに行きます。 「あ~眠い。 何時間寝ても朝は眠い」 「きゃ~まゆちゃんだぁ~~!!」 「!!?」 「にゃ~~~!!」 ぼんやり歩いていたまゆさんを、目覚めさせるくらい元気な声で近付いて来る人が…そし…

まゆとてんま

「にゃこも行くー!」 ポテテテテテッ 「ん?何にゃこ」 にゃこさんはお出掛けしようとするまゆさんの後を、慌てて追い掛けていきます。 「絶対一緒に行くにゃ! 今行くにゃ。すぐ行くにゃ」 “まゆさんに、置いて行かれる…” そんな予感でもしたのでしょうか…

姉の家を訪問

“はっくしょんっ!” 「目ぇかゆ~、顔もかゆいぃ」 ポいもは久々に、ねこアレルギー発症。 アレルギー薬も久し振りに使用。 なぜかというと、ポにゃちゃんに久し振りの再会をしたのです。 「ポにゃちゃん、久し振り。 覚えてる?」 ポいもは、ポあね宅に遊び…

夜盲症 その2

前回のお話“人を殺す薬” それを作るためポ村で一人、薬の開発をするカシュウ。 上空に浮かぶ致死性の高い毒草“食虫エアプランツ”を手に入れるため、カラスに指示をしていた。 「頼まれていたのに、持ってこれなくてごめんなさいだす」 人の目に触れないよう…

夜盲症 その1

ポ村で一人。誰にも気付かれることのない深夜…“人を殺す薬”を作っている男カシュウ。ポ村で作る理由は、致死性が高いと言われている毒草があると聞いたからだ。 噂レベルではあるのだが、ポ村の上空に浮かんでいるという。 空中に浮かび虫を捕食して、栄養を…

楽に死ねる薬

「いやな予感がしますね…」ポ村に漂う、不穏な空気を感じ取る占い師ソヨウ。 「でもこの空気… 嫌いじゃ無いですね。しばらく静観してみますか…」 ソヨウはニンマリとしながら、割れた水晶を見つめていた。 安楽死が許可されている国がある。条件をつければ、…

ねこ屋敷の女の子、みちぇの写真

昔よく実家に遊びにきていた、近所のねこ屋敷に住むねこの女の子みちぇ。 その彼女の写真がポあねのパソコンから発見されました。 昔のデジカメで撮った古い写真です。 「ああ、あの可愛いねこの女の子のみちぇね、懐かしいな」 普段はちっともお触りさせて…

七夕伝説 その2

前回のお話七夕の夜に織姫と彦星が、天候に左右されること無く、毎年会えるようにとお願いをするトビーくん。 「そもそも何で織姫と彦星は、年一しか会えないわけ?毎日会ってりゃ良いじゃん」 「あっうん。 えっと、それはね…」 独身時代は、とっても働き者…

七夕伝説

空気が澄んでいて、空を遮るような高い建物がないポ村では、星がとてもきれいに見えます。 七夕の時期には天の川を見物しに、観光客が来ることもあります。 星空というのは、色々な想像をかき立ててくれる。 “もしかしたらあの星々の中には、花や海や空が存…

星祭り

7月7日はポ村の隣に存在する、ねこ森町で七夕祭が開催される日です。 夕暮れ時。 ねこさんたちがお祭りの会場に、集まり始めていました。「今日は天の川、見えるにゃろか」 ねこさんたちはモソモソと、空を見上げながらお話しています。 かつては、88星座の…

患者さん、ネットで調べてくる

「暖房消シタカシラ?ガスノ元栓ハ、大丈夫ヨネ。鍵ハ今、閉メタシ」 ナメ江さんは心配性です。 毎日毎日、何かを気にかけ心配しています。 心配した結果、チェック作業に時間がかかり一日が終わっていく。 このままでは、そのチェック作業をするだけの人生…

領土争い

まんまる、まるの、シルエット。 ねこのどろちゃんです。 高い木の上に登って、くつろいでいます。 まんまるのどろちゃん。 見ているとコロンと転がり落ちてきそうで不安になるのですが、不思議と安定しています。 その木の上から、草原の上をチョロチョロと…

大人のねこ、どろちゃん

にゃこさんはもう、大人のねこさんです。 完全体の大人のねこ。 大人なのですが、とっても甘えっ子。でも甘えんぼさんのねこは、にゃこさんだけではありません。 人と共に暮らしているねこさんたちは、甘えんぼさんが多いのです。 一方、ひとりで暮らしてい…

どろぼうねこ

「今日もおしごとにゃ~!」 セラピーキャットの研修生として、頑張っているにゃこさん。 ですがなかなか研修期間を、終えることが出来ません。 「いっつもいい子して貰って、嬉しいにゃあ」 「そう? わたしもにゃこちゃんに来て貰えて、嬉しいわ」 「ふふ……

薬物治療

19歳、病気療養中のねこのポにゃちゃん。 少しでもポにゃちゃんの症状を、改善させてあげたい。少しでも元気になって、楽しく暮らしていて欲しい。 そのためには嫌でも、ツラくても、通院させなくてはいけません。 「今日もお医者さまのところに行こうね。ツ…

低体温

USA

ポ村では未だ、新型コロナの感染者は0です。 そのためこのまま感染者を出さないよう、村長が毎日のように目を光らせています。 その一方で…。 「たまには気分転換したいよー!」 そんな思いを爆発させているUSAさん。 短い間だけでも、ポ村を抜け出して都会…

ユニットバス

USA

「ユニットバスって詰まりやすいんですね。それ知らなかったんですよ私」無事、じんましんが治ったUSAさん。 しかしストレスが溜まりやすいご時世が続くせいか、ここのところ悩んでいる便秘の方はイマイチ治らぬまま… 思い悩んだ末、遂に薬に手を出す女。“だ…

蕁麻疹発症 その3

前回のお話USAさん、蕁麻疹を発症。 まゆさんと、その原因を探ることに… どうやら便秘を解消するために食べていた、色んな食材の中に原因がある。そんな可能性がでてきました。 そもそもその“便秘”になったのは、外を自由に歩けなくなったストレスでは? そ…

蕁麻疹発症 その2

前回のお話USAさんの身体に、蕁麻疹が発症。 まゆさんと蕁麻疹の原因を探ることに。 「やっぱり山芋のアレルギーなのかな?」 「山芋たべたの?」 「うん。おいしかったけど、口の周りがかゆくなっちゃって」 でも山芋を食べていた時の症状とは、明らかに違…

蕁麻疹発症 その1

“聞いた?秘密の言葉” “秘密の言葉?なにそれ…” “それを聞くとね。全身が…”「USA来たぞー」 日曜日の午後。 まゆさんが、USAさん宅に遊びに来ました。 前から楽しみにしていた、まゆさんとの約束の日。 このあと一緒に食材を買いに行き、ご飯を作る。 そして…

かゆみ発生

USA

「かっゆーいっ」 USAさん、かゆみを我慢し身もだえています。 “肌荒れ” “虫刺され”等… かゆみの原因は、色々あります。 「やだ、も~かゆいぃ。 でも掻いたらお肌荒れちゃうし」 かゆいけど…痛いよりはマシだと思い込む。 それでもやっぱり、すっごいストレ…

ねこまんま

ポいもは最近、以前食べ過ぎのため、飽きていた韓国海苔に再びハマっています。 スーパーで売っているのを見つけたら、つい何パックも買い込んでしまいます。 炒飯や炊き込みご飯、納豆ご飯にとろろご飯…ご飯ものを食べるときは、何でも韓国海苔に巻いて食べ…

そばにくるね

不思議な生物シフォンと、一緒に暮らすパゴロウさん。 シフォンはねこさんみたいに、お出迎えはしてくれません。 「お出迎えのシステム、知らないのかな?」 シフォンは観察するけど、ボク自身に興味があるわけじゃありません。 とうやら、人の真似をするの…

口にしてはいけない言葉

siriに聞いてはいけない言葉。検索してはいけない言葉。見聞きしてはいけない言葉…。 そんな呪いのような言葉が、この世にはあるという。 「痒イワー」 冬は特に皿洗いをした後などは、強い痒みが出てしまうというナメ江さん。「マメチュー先生ノ所デ貰ッテ…

ルーツ その2

前回のお話 ねこさんのルーツについて、てんまさんと話していたパゴロウさん。 「じゃあ薬学のルーツは?」 「薬学…。 わたしもそんなに詳しくは無いんだけど…古代エジプトでは、紀元前1万年以上前から薬を使用していたって言われている。メソポタミア地方で…

ルーツ その1

朝、チラッとだけマメクスリカフェに顔を出したまゆさんが 「もうすぐうちのにゃこの誕生日なんだ」 なんて言っていました。 にゃこさんが誕生した日。 “ちゃんと祝ってもらうんだなぁ” などと考えているパゴロウさん。 「そうだ、シフォンの生まれた日はい…

日本人の使う言語

「こいつと同じ日本人なのに」 どんどん言葉が通じなくなっているんじゃないか、という恐怖に襲われる… ケイヒさんはテレビのCMを見ていると、そんな風に思うことがあります。 “この商品にはタウリン、こっちにはインドメタシン、そしてこれにはオルニチン…

シフォンの特性

パゴロウさんが一緒に暮らすことになった、ポ村の不思議な生物シフォン。 休日の午後。 洗濯物を畳んでいるパゴロウさんを、その不思議生物シフォンがジッと見ています。 シフォンの手には何やら、ティッシュが握りしめられている。 こちらを見ながら見よう…