マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その5

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高所を駆け回る自分の姿を「どや!」言いながら動画で撮影するYouTuberの方たち。


ようは高所が好きってことですかね?
猫さんと一緒ってことですかね?


猫さんたちも高い所が好きな子が、多いみたいです。


ぽんちゃんも高い所が大好きで、カーテンや網戸を爪でボロボロにしながら、よじ登っています。


その他にも、まずは机の上に乗る。
そこからより高い冷蔵庫へ移動。

そしてさらに高い食器棚へ飛びうつる。


そこまで行かれると、もう手が届きません。


そこ…ホコリだらけだから。
降りといで。いい子だから。ね?


そう呼びかけも知らんぷり。
高い所から嬉しそうに見下ろしてきます。

漫画みたいに屋根の上で、眠りこける猫さん。
 
それがぽんちゃんです。



さて、ポにゃちゃんはというと…


お行儀がいいのか椅子・机・ベッド、ほとんど乗っかりません。


いつもお座布団か、自分のお部屋(猫さんハウス)で寝ています。


乗るとしたら、暖を求めている時くらい。
(椅子の近くにはストーブがあります)


ネコタワーも一番低い所ですら、乗っているのを見たことが無いです。


もう猫ジジイだから、高い所には乗っかれないのかな?

年には勝てないよね、無理はしないで。


まぁでも昔からポにゃちゃんが高い所にいる姿を、見たことが無い気がしますけどね。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その4

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猫さんの本能がそうさせるのでしょうか。


「何かを捕まえてやりたいんにゃ!」


にゃーにゃー騒いでは、追いかけっこやおもちゃ遊びをやりたがる。


そんな遊ぶのが大好きな猫さんたち。


とは言え猫さんによって、多少好きの度合いも違うようです。


遊びたーて、遊びたーて、仕方が無いタイプのぽんちゃんとの遊びは、ちょっと疲れます。


家中を走り回るので、もうスポーツです。


一方遊びたがっていたくせにすぐに寝転がり、自分の近くで上手にオモチャを扱ってくれないと、手を動かそうとしないポにゃちゃん。


ポにゃちゃんとの遊びは、ただただ手首の器用さを鍛える時間になっています。

何だか思い描いていた猫さんたちとの遊びとは、微妙に違うなぁ…


でもそんなどちらの態度もそれはそれで、猫さんらしいなぁって思いますけどね。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その3

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猫さんたちの日々の楽しみと言えば、お食事ですよね。


分かります、一緒です!ご飯大好き!


ぽんちゃんと、ポにゃちゃん。
より食い意地が、張っているのは…
“ぽんちゃん”です。


食事の時間。
いつもぽんちゃんはいつの間にか一緒になって、食卓に並んでいます。


そこはぽんちゃんの席じゃないし、ぽんちゃんのお皿も用意していませんよ?


母の目を盗んでは、食卓に手を乗せてご飯をのぞき込む。


「これー!!」
「にゃー!」
(母に怒られるぽんちゃん)

品のない子です。


一方ポにゃちゃんは、決してそんなことはしません。


ポ姉妹がご飯を食べていても、一人で眠っています。


ポにゃちゃんはシーバや三つ星グルメにしか、興味が無いのです。


その代わりポにゃちゃんは、シーバの包装を破る音には素早く反応していますけどね。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その2

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ぽんちゃんとポにゃちゃんは、どちらも猫の男の子。

出会った事の無い二人ですが、もし会ったとしても仲良くはしないことでしょう。


なぜならどちらの猫さんも、他のものを受け入れる心の大きさの無い子ですから…


きっとすぐにマウンティングしあうと思います。


さて、二人がもしケンカをしたら……



勝つのはぽんちゃんだろうな。


ポにゃちゃんはあんなお顔をしていますが、箱入りで世間知らずな子なのです。


普段からゴキやセミと、ケンカをしているぽんちゃん。


一方ポにゃちゃんは、どちらも見たことすら無い。

そもそも誰かとケンカをしたことが無い。


ぽんちゃんとは、場数が違うのです。


ポにゃちゃんに出来る事と言えば、一方的にポいもをやっつけること…それ位なんです。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その1

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我が家の可愛いだけが取り柄の猫さんたち。



最初にうちに来た猫さんは、ぽんちゃん。
二代目は、ポにゃちゃん。


ぽんちゃんは、実家で暮らしていました。


ポにゃちゃんは、ポあねと一緒に北国で育ちました。


なので、会ったことが無い二人。


会ったら仲良くしたかな?



しないだろうな…………

非常勤の先輩薬剤師

まゆさんお目覚め。

 

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起き抜けのためボンヤリしてます。


西洋の薬草“フェンネル”をマメチュー先生に届けるんだっけ?


何に使うのかな?


魚料理するんかな?

それともスープ?サラダ?


そういえばマメチュー先生に電話したら、なんか変なのが電話口に出てたっけ…


あれが前にマメチュー先生が言ってた“新人薬剤師”……


“控え目で真面目な方です。
そしてとても繊細でいらっしゃいます。
冗談でも、からかったりするのは控えてあげて下さいね”


まゆさんはそんな風に、マメチュー先生から念押しされていました。


自信ねぇなぁ…………


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初めてお会いする方にはやはり、緊張しちゃいます。


今日は村に“カゲ”も出てきている。 


イヤな事が起こるかもしれません…


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しかしパゴロウさんはあまり“カゲ”に影響は受けません。

 
主にパゴロウさんは、自分が迷惑をかけてしまう可能性がある相手に、緊張してしまうのです。


カゲの存在なんて、どうでもいい。

気にしません。


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研修中に出会った“ベテラン女薬剤師”みたいな人だったらどうしよう…

(何も仕事をせず、部屋の奥に閉じこもっていただけの人)

 

一方その頃、昨晩夜更かしした為、まだベッドの上でボンヤリ中のまゆさん。


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まゆさんは、うつらうつらしながら


“なぜ人は1時間寝ただけでは睡眠が充分にならないのか”

を考えていました。


いつまでも頭がスッキリしないのは、もしかしたら“カゲ”の影響を受けているからかもしれません。




“新人のボクが遅れちゃダメだ”


現在その事で、頭がいっぱいのパゴロウさんとは、違う事で頭がいっぱいみたいです。


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緊張が原因で、パゴロウさんは本日朝ご飯抜き。


職場に向かう為、必死で歩いていたら顔が赤くなり、足元がフラついてきているのを感じるパゴロウさん。

 

体調が少しずつ悪くなってきてしまったようです。


はぁ…ふぅ…ひぃ…


ぼ~っとしながら空を見上げると、何かが舞っているのが見えました。

 

(何だろうあれ…
なにか声も聞こえるような…)


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歌声…

 

天使の歌だ。


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「ばいばい、ポポさん

ありがと、ちょっと元気出た」

 

鳩にお別れの言葉を告げた、てんまさん。


てんまさんは“カゲ”に心を支配されないように、元気を出すため歌を歌っていたみたいです。

 

パゴロウさんは歌声の主であるてんまさんに、見つめられていることに気付かず、飛び去った鳩を見つめていた。


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鳩の羽根が舞い落ちる中、パゴロウさんは目を閉じる。

 

そしてそのまま、倒れ込みそうになってしまう。

 

(ああ、困ったな。
倒れている訳にはいかないのにな)


その時、首筋がヒンヤリする。

「?」


「大丈夫ですか?」


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パゴロウさんが目を開けると、見知らぬ女性が心配そうにこちらを見ていた。

 

(どなた?
…っていうかくまじろ?
叔父さん!怒られるっ!)

 

「だ、大丈夫です。
いつもの事なんです」

 

「…お水」

 

「え?」

 

「どうぞ。あそこの木の下。
少し休みましょう」


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お水を飲んで少し休むと、徐々に体調が戻ってきました。

その間もずっと側にいてくれた見知らぬ女性。


「パゴロウさん?」

 

「?!」

 

パゴロウさんはその女性に突然名前を呼ばれ、驚いてしまいました。

 

「は、はいっ」

 

「やっぱり。
私てんまと言います。
マメクスリカフェでお仕事させて貰っています」

 

「あ!」
(今日出勤する非常勤の)

 

「パゴロウと申します。」

 

「同僚になりますね」


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てんまさんの優しげな笑顔に安心し、パゴロウさんは熱がすーっと下がっていくのを感じる。

 

「ご迷惑かけることも多々あると思いますが、よろしくお願いします」

 

「よろしくお願いします」


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マメチュー先生はパゴロウさんとてんまさんが、一緒に出勤したことに驚きながらも、にこやかに迎えてくれました。

 

朝の開店前は、皆で一緒にお掃除です。

朝の穏やかな時間。

 

その場にいる皆の雰囲気が、より柔らかな空気を醸し出しています。


まだ開店前ですが、お店の前に何かの気配が…

(患者さん?)


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まゆさんの所のにゃこさんでした。

二度寝をしてしまったまゆさんの代わりに、フェンネルを届けに来てくれたみたいです。


(!!!)

にゃこさんを見たパゴロウさんは、掃除道具を投げ出し、血相を変えてその場を離れていきました。


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「ね、ねこ…」

 

震えるパゴロウさん。


まゆさんの伯母同様、パゴロウさんも猫さんが苦手みたいです。

 

(ああ…こっちを見ている。
あの目が怖い…………)

 

幽霊も、雷も、高所も平気なパゴロウさんですが、猫さんは怖いんだそうです。


にゃこさんは、何だか分からないまましょんぼり帰って行きました。

 


パゴロウさんは猫さんを見たショックと、猫さんを傷つけたショックで落ち込んでしまいました。


それでもピッキングをしたり、得意の電話を受けたりと、パゴロウさんは懸命にお仕事。

 

しかしカゲが出現した日は、患者さんはすこし減少します。

 

しかも今日は土曜日なのでお店はお昼まで。

 

「皆さん、今日はランチの後、音楽会をやりませんか?」

 

「音楽会?」

 

マメチュー先生が楽しそうな提案をしてくれました。

 

みんなでマメチュー先生お手製の、フェンネルを使った魚料理をご馳走になった後、音楽会を開催。


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てんまさんの透き通った歌声。

 

マメチュー先生のほっこりとするピアノ演奏。

(こんなに心が落ち着く時間があるんだ)

楽しいな…

 

気が付くと、村の中を彷徨っていたカゲがいなくなっていました。

電話応対のマナー

パゴロウさんは現在、ランチ休憩中。

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食事を手早く食べ、残りの時間をお勉強に費やします。

 

今日は朝から、失敗続き。


丸太に躓いて転がった上に、掃除中クラゲさんを吹っ飛ばしてしまっているパゴロウさん。


「ホント迷惑しかかけてない…………

少しくらいは名誉挽回しなくては」


パゴロウさんは現在“電話応対”のマナーに関してのお勉強をしています。


大学で6年間お勉強しましたが、電話応対のマナーなんて学びません。

 

それでも調剤薬局でお勤めするなら、身につけなくてはいけない大事なお作法。


まだまだ薬剤師の卵であるパゴロウさんは、自分が率先して電話をとらねばと気合いが入っているのです。

 

「でも患者さんや、お医者様とお話しするのは緊張しちゃうな…
くまじろおじさんが、相手ならまだ良いんだけど…」

 

そうだ。
ちゃんとメモとペンを準備してから、電話をとらなくちゃ。

 

そしてお店の名前を言って、自分の名前もキチンと言う。

 

責任を持って承らなくちゃ!

イメトレもしておこう!


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パゴロウさんは安心するまで、イメージトレーニング。

 

今こそ“5秒前に電話が鳴ることを察知出来る能力”を発揮するんだ!

(ボクの特殊能力!たまに同じ能力を持つ人に出会いますが…)



大丈夫!
一番に電話をとるっ。
深呼吸してから、慌てずにとる!


僕にだって電話くらいはとれるんだ。

っていうかもはや、落ち着かないから早く鳴らないかな…電話。

  

新人薬剤師として成長したい…

という思いだけじゃなく、今はマメチュー先生と、クラゲさんに見直して欲しい。

その思いも強いのです。

 

そしてそんな思いが強ければ、強いほど空回りしてしまうのがパゴロウさんといういう人なのです。


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どうしてなのでしょう?


失敗しないように、あんなに繰り返しイメトレしたのに!


思い返してみれば今までイメージトレーニングが、成功したことはありませんでした。

 

いつも自分の心臓と共に、イメージしていたものがどこかに飛んでいってしまう。


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えっと、え~?

何を言うんだっけ…

 

名前と~
薬局名と~、あと~…


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運の悪いことに(?)電話の相手はまゆさんでした。


(はふはふ?ひょっとしてこの間、マメチュー先生が言っていた新人の…)


パゴロウさんはマメチュー先生に、メモとペンを渡して貰い、落ち着きを取り戻しました。

 

「失礼いたしました。
マメクスリカフェ、パゴロウがお受けします」

 

「ワタクシまゆと申します。
マメチュー先生はいらっしゃいますか?」

 

「お待ちください」

まゆは必要な生薬があるか、マメチュー先生に確認。

 

「もしもし、まゆさん?

そうですね、フェンネルがあればお願いしたいです」

 

「はーい」
(何だか大変そ-な奴…
おちょくんの我慢出来るかな?ワタクシ…)



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パゴロウさん反省中。

 

すぐ落ち込んでしまうのが、パゴロウさんという人です。

 

「パゴロウさん。
そんなに落ち込まなくも、人は何事もいつかはなせるものですよ。
今後も電話をとって頂けると忙しい時は、大変助かります。」

 

「マメチュー先生…」


励まされたパゴロウさん。

さっそく同じ失敗を繰り返さないように、電話を受ける時の定型文を電話の近くに貼り付ける。

 

マメチュー先生やクラゲさんの為にも、甘えてはいられません。

そしてペンとメモは、いつも電話の側に置いておく。

今度こそ準備万端です。 


おかげで次の電話からは、メモ・ペンを吹っ飛ばすことも無く、しっかり定型文を見ながら、慌てずに電話応対が出来たパゴロウさんでした。