マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

マメチュー先生の調剤薬局

正確にはかる派 その2

前回のお話土曜日の午後 マメチュー先生の調剤薬局にやってきたトビーくんとペンネくん。 パゴロウさんは風邪気味のペンネくんに渡す、風邪薬であるシロップの準備をしていました。 パゴロウさんは過量服用にならないよう、きっちりしっかりはかってからシロ…

正確にはかる派 その1

本日は土曜日。 パゴロウさんは朝からお弁当を作っています。 土曜日の調剤薬局の業務は午後1時までなので、その後ゆっくりお昼を食べようと思ったのです。 「ええと、お醤油が大さじ1。そしてお砂糖は…」 繊細でなんでもきっちりしていないと不安になるタイ…

勝利のシンボル

とっても大事な仕事の日。 もち三さんはストレスのせいか、胃を痛めて寝込んでしまいました。 農家のケイヒさん同様、胃がデリケートなのです。 「ああ…もう。 普段食べることが好きなのに、どうして」 (一生負け組人生なのだろうか…)男の独り暮らし。 た…

患者さん、ネットで調べてくる

「暖房消シタカシラ?ガスノ元栓ハ、大丈夫ヨネ。鍵ハ今、閉メタシ」 ナメ江さんは心配性です。 毎日毎日、何かを気にかけ心配しています。 心配した結果、チェック作業に時間がかかり一日が終わっていく。 このままでは、そのチェック作業をするだけの人生…

口にしてはいけない言葉

siriに聞いてはいけない言葉。検索してはいけない言葉。見聞きしてはいけない言葉…。 そんな呪いのような言葉が、この世にはあるという。 「痒イワー」 冬は特に皿洗いをした後などは、強い痒みが出てしまうというナメ江さん。「マメチュー先生ノ所デ貰ッテ…

ルーツ その2

前回のお話 ねこさんのルーツについて、てんまさんと話していたパゴロウさん。 「じゃあ薬学のルーツは?」 「薬学…。 わたしもそんなに詳しくは無いんだけど…古代エジプトでは、紀元前1万年以上前から薬を使用していたって言われている。メソポタミア地方で…

ルーツ その1

朝、チラッとだけマメクスリカフェに顔を出したまゆさんが 「もうすぐうちのにゃこの誕生日なんだ」 なんて言っていました。 にゃこさんが誕生した日。 “ちゃんと祝ってもらうんだなぁ” などと考えているパゴロウさん。 「そうだ、シフォンの生まれた日はい…

デリカシー

「あら、あなた初めましてね」お仕事中のパゴロウさんに話しかけてきたのは本日の患者、メイ子さんの義母メンメさんでした。「マメチュー先生お久しぶりです」 メンメさんとメイ子さんは、数ヶ月ぶりの来局。 そのためお二人が前回来局した時は、まだパゴロ…

薬の由来 その2

前回のお話薬の由来について話をしていた、マメクスリカフェのスタッフたち。 薬というのは霊妙で不思議という意味の“奇(く)すしき力”という言葉からきているという説があるという。 ねこさんが苦手なパゴロウさんが帰宅したので、ひょっこりと顔を出した…

薬の由来 その1

「にゃっ!にゃむっ!にゃむにゃむっ」 お星さまを、一生懸命捕まえようとしているにゃこさん。 ピコピコとジャンプしています。でもなかなかうまく捕まえられません。 「普段は、お日さまもお月さまもお星さまもにゃこのあとをくっ付いてくるくせに、全然つ…

ねこさんが我慢出来ないもの

まだまだ新人ですが、薬剤師として患者さんを、先輩薬剤師をしっかり観察するパゴロウさん。 足の悪い患者さんは、こちらに呼び出すのではなく、ボクの方からお席にお伺いに行って… 目の悪い患者さんには、読みやすいように薬袋に大きく書いてあげて…と。 パ…

信頼される薬剤師

パゴロウさん、今日はパソコンを使ったお仕事をしています。 「ブランイドタッチも、出来るようになりたいなぁ」 事務も薬剤師の仕事の一つ。 パゴロウさんは仕事をしながら、チラッと患者さんと会話をする、マメチュー先生を観察してしまいます。 ※薬局の中…

パゴロウさんの患者対応

「あの~、欲しい薬があるんですけど…ここに置いてあるかしら?」 “ギクッ” 突然背後から、薬の有無の質問をされ、ビクビクしてしまうパゴロウさん。 「えっと…どのようなお薬でしょう?」 「歯がね、ちょっと痛むんです。歯医者さんの予約がなかなかとれな…

同じ人見知り

これまでパゴロウさんが、薬剤師のお仕事をしていて思ったこと。 やっぱり… 上手に聞き役になるのが薬剤師として【重要!】 でも肝心の“聞く”という行為が簡単そうで難しいです。 ボクの理想は、お医者さまと同じくらい… いやそれよりももっと、患者さんにと…

初対面

まだまだ残暑厳しいポ村の夏。 薬局内はクーラーが効いていますが、それでも連日暑さが続くとボーッとしてきて、食欲も落ちてきてしまいます。 今日も一日、穏やかに過ぎて行ったのが幸いです。 夏の夕暮れ… お夕飯の匂いが、そろそろ何処からともなくしてき…

USA その2

・前回の続き・初めて調剤事務をやられている、USAさんと顔合わせしたパゴロウさん。 彼女の物怖じしない、人懐っこい性格を羨ましく感じました。 患者さんと接することの多い調剤事務さんも、もちろんコミュニケーション能力が必要です。 USAさんは、ボクの…

USA その1

パゴロウさんの初出勤から、数日が経ちました。 初日はあんなに緊張していたのに、今はマメチュー先生やクラゲさんと、一緒に働けて楽しくて仕方がありません。早く出勤して、マメチュー先生のお話を聞きたくなる。 実は今日も早めに出勤してしまい、図々し…

マメチュー先生の失敗話

どの職場でも同様だと思いますが、薬剤師にとってもコミュニケーション能力はとても大事です。 例え薬学部を優秀な成績で卒業したとしても、社交性が無い方は、薬剤師には向いていないと思います。 (大学に入る前は、そういう患者さん対応の事とかは考えて…

にゃこさん“ねこ森町”へ行く

にゃこさんはお外を見ながら“にゃあ、にゃあ”騒いでいます。 「まゆちゃん あいつお外でさしてんにゃ!さしてるにゃよ」 「さしてる?何を?差す?刺す?怖い話?」 そんなお空のゲリラ戦は終わり、今日は良いお天気。 にゃこさんはいそいそとどこかへ、遠出…

心配症の不安症

ボクはどうして、こんなに鈍くさいんだろう。 空回りばっかりしてしまうんだろう。 マイナス思考なんだろう。 心配症で不安症なんだろう… ボクはどうして…こんなにストックをしたがるんだろう。 夜眠る前、急に頭をよぎってしまうこと。 「洗剤のストック、…

パゴロウさんとくまじろ叔父さん

パゴロウさんの特殊能力発動。“ハッ” マメクスリカフェにお電話です。 いつものように、事前に電話が鳴る事に気付き、慌てず受話器を取ります。 “ガチャ” こちらが声を発する前に、食い込み気味で喋り出す叔父さん。 “何だ。パゴロウかぁ。しっかり仕事して…

パゴロウさんの特殊能力

ぼくパゴロウには特殊な能力が備わっています。 “ハッ!” それは電話がなる5秒前に、掛かってくる事が分かる能力です。 その為、呼び出し音・一回目で、サッと受話器をとることが出来ます。 5秒の短い間ですが、その間に心を落ち着かせ、患者さん等をお待た…

結核

こんにちは、薬剤師のオウギと申します。 うちのエリマネのイチイさんは、私が働いている調剤薬局の息子さん。 ダメ薬剤師にはとても厳しいお方。一緒に働いている時は、いつもよりピリッとしてしまいます。 そして今現在もピリッとしています。 今日は学生…

夏のおじさんの体臭

夏ですね、暑いですね、汗かく季節ですよね。 そして七夕の短冊・流れ星など、星に願う事が増える季節でもあります。 もしお星様が、願いを叶えてくれるなら… “自分の匂いが分かる”ようにして欲しい! そうお願いします。 汗っかきの為、特に夏は自分が匂っ…

まゆの伯母・ペリコについて その2

世間知らずな所があるペリコは、人に騙されやすいです。 そのせいでペリコ宅は一時期、詐欺師に目をつけられていました。 完全にカモになってしまったペリコ。 母に口止めされているので本人は知りませんが、見知らぬ男性が、ペリコ宅に侵入していたこともあ…

まゆの伯母・ペリコについて その1

「まゆ元気?仕事どう?なんか面白い話ない?」 「ん?なんだ、ペリコ。まだ生きてんじゃんよ」 「もぅ、なによう。その言い方。あんたって、相変わらず口悪いわねぇ」 まゆさんの家に、月1ペースで遊びに来る独身の母方の伯母・ペリコ。 ペリコは自慢話や愚…

昆虫たちの季節

前回、虫の事でまゆさんにちょびっとだけ、怒られたてんまさん。今回は、そのちょっと前のお話です。ナメ江さんは小料理屋“三すくみ”を営んでいます。 本日は久しぶりのお出掛け。 都会まで買い出しに行きます。 “三すくみ”で扱う食材のほとんどは、ポ村産の…

脳食い虫 その2

前回の話 基本、虫が嫌いなまゆさん。 昨晩見た“脳食い虫”というDVDの気持ち悪い内容を思い出して、イライラ中です。 そんなまゆさんの前に現れた女性。 窓の外から手を振っています。 「まゆちゃん」 「てんま。急にどうした?」 てんまさんを迎え入れよう…

脳食い虫 その1

今にも雨が降りそうな匂いが充満している、ポ村の午後。 まゆさんはそんなポ村の様子を、窓辺に立ち見つめている。 昨晩眠れなかったまゆさん。 睡眠不足で、ちょっとイライラしているようです。 「分からない…何故あんなものを見ようと思ったのか…」 サー-…

にゃこさんの冒険 その2

前回のお話 まゆさんのお使いで、生薬をマメチュー先生に届けに行く事になったにゃこさん。 子どもの雷様が、雷雲から降りてきてくれなかったので、USAさんの所を早々に立ち去る事にしました。 「あーあお腹減っちゃったにゃ。もうまゆちゃん所に帰るにゃ」 …