前回のお話
マメチュー先生が夕方までお出掛けしているため、忙しく働く薬局スタッフ。てんまさんは便秘薬を購入しに来た、ダイエットを行っている患者さんとお話し中。ダイエットにより毛細血管がもろくなってしまったため、あざが出来やすくなったことをこの患者さんは悩んでいるようです。
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「美しく健康的にダイエットしたい場合は、やはりお食事の内容が大切になってくると思います」
「そうですよね。このところ、便秘だったんですけど、これってやっぱりダイエットの影響なんだろうなって。肌も荒れてきているみたいだし」
「私も若松さんみたいにきれいになりたいって気持ち、わかります。私と一緒に健康的にダイエットしませんか?ダイエットはやめてしまったら元に戻ってしまいますから、長く楽しく続けられるように」
「いいんですか?」
「ポ村には健康にいい食材も豊富ですし、小料理屋三すくみなど、薬膳料理を出してくれるお店もありますからね」
「ああ、じゃあポ村ってダイエットにはうってつけの場所だったんですね」
「そうかもしれませんね」
するとクラゲさんに加え、ヤマオまでたくさんの患者さんを連れてきました。
「うそ?やば!マジで?」
”患者さん、待たせちゃうかも、どうさばこう”
薬局・病院・役所・銀行等は、アトラクションや飲食店の行列に比べると、広い心で待っては頂けないきらいがあります。
「とにかく早く仕事に戻らなきゃ」
今まだお昼。
マメチュー先生が帰ってくるのはあと、3~4時間後になるから…
「なに?今の突風…かまいたち?」
”ただいま戻りましたー”
そんな声が、まゆさんの耳を通過していきました。
「あのちんまりさんはマメ先生じゃん。すんごい速いけど、何?競歩中?」
マメチュー先生は、”殺人を犯して逃げているんじゃないよね?”と勘繰ってしまうほどの猛スピードで帰ってきました。
普段はおっとりのマメチュー先生。
話し方もゆっくりでとても聞き取りやすい。
でも仕事はきびきび。
緩急の差がすごい人
物凄い勢いで、患者さんをさばいていきます。
マメチュー先生、動作はすごく素早いようです。
おそらく学校では、リレーの選手だったと思われます。
「マメチュー先生、予定より早かったんですね」
「ええ、思ったより早く帰ってこれました」
「よかったー。救世主ー」
たくさんいた患者さんたちは、一斉にマメチュー先生の元へ向かっていきました。
薬局ガールズたちも人気でしたが、やっぱりマメチュー先生の方が人気は上だったようです。
「甘利さんと若松さんのこれからのお食事についてですか?分かりました。一緒に考えましょう」
糖尿病患者とダイエット中の方のための、健康的なメニューについても考えてくれます。
やっぱりマメチュー先生がいると、頼りになりますね。
「もー、今日忙しいのは、あたしたちの人気だと思って勘違いしちゃった。ねーてんまちゃん」
「うん。えへへ。だいぶ勘違いしちゃってた」
「まゆちゃんは今日、ひまだった?」
「忙しかったわい」
どんなに忙しくても、自分たちだけでしっかり薬局を回せるようになるといいですね。