マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

寒い日に飲む甘酒 その2

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前回のお話

冬の寒さが苦手なまゆさん。途中で行き倒れて、クラゲさんに薬局まで運んでもらったようです。

「あったまったー。おかわり欲しいー」

「まゆさん、いつも薬草をありがとうございます。もしよければ、あたたかい甘酒もいかがですか?夏の飲み物ですが、あたたまりますよ」

 

寒いのが苦手なまゆさんは、薬局ではいつも温かい飲み物をいただいています。

 

「ありがとうございます。マメチュー先生の甘酒…おいしい…気がする。寒かったし」

”甘酒、好きになりたいな。もう少しでなれる気がする。大人として甘酒を飲めるようになりたい。憧れの飲み物、食べ物の一つ。”

 

まゆさんのこの好き嫌いが多いところが、寒さにすぐ負けてしまう一因でもありそうです。

まゆさんが飲んでいるのはいわゆる飲む点滴と言われている”麹甘酒”

他にも砂糖で甘みを加えた”酒粕甘酒”があります。

 

健康、美容など目的に合わせて飲んでくださいね。

 

「あーおいしー、甘酒大好きー。女子って甘酒に弱いのよねー」

 

調剤事務をしているUSAさんも、おこたで甘酒を飲んでいました。

 

「まゆちゃん、甘酒すすんでないね。飲まないならちょーだい」

「少しずつ大事に飲んでんの。だいたいさっきから何杯飲む気なんだ」

 

「いいじゃない。美味しいし身体にいいもの」

「っていうかなんでこたつに入り込んでるわけ?」

 

USAさんはまゆさんに、こたつから蹴りだされています。

 

「もーなにすんのー?」

「USAは仕事中でしょうがさ」

 

USAさんは自分で甘酒のおかわりを入れながら、ちゃっかりおこたに戻ってきます。

 

「だって今、患者さんいないし。それにマメチュー先生の甘酒、最高なんだもん。ちょうどいい甘さで飽きがこないし、あったまるし」

 

まゆさんは少しあきれ顔です。

 

「それになんと言っても美容にいいのよー。嬉しいじゃない」

「だからって飲むペース早すぎ」

 

「そんなことないわよ。これは酒粕甘酒。さっきのは麹甘酒。味もちゃんと違うのよ」

「ふうん」

「う…」

 

「え?USA、ひょっとして」

 

続きます