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前回のお話
冬の寒さが苦手なまゆさん。途中で行き倒れて、クラゲさんに薬局まで運んでもらったようです。
「あったまったー。おかわり欲しいー」
「まゆさん、いつも薬草をありがとうございます。もしよければ、あたたかい甘酒もいかがですか?夏の飲み物ですが、あたたまりますよ」
寒いのが苦手なまゆさんは、薬局ではいつも温かい飲み物をいただいています。
「ありがとうございます。マメチュー先生の甘酒…おいしい…気がする。寒かったし」
”甘酒、好きになりたいな。もう少しでなれる気がする。大人として甘酒を飲めるようになりたい。憧れの飲み物、食べ物の一つ。”
まゆさんのこの好き嫌いが多いところが、寒さにすぐ負けてしまう一因でもありそうです。
まゆさんが飲んでいるのはいわゆる飲む点滴と言われている”麹甘酒”
他にも砂糖で甘みを加えた”酒粕甘酒”があります。
健康、美容など目的に合わせて飲んでくださいね。
「あーおいしー、甘酒大好きー。女子って甘酒に弱いのよねー」
調剤事務をしているUSAさんも、おこたで甘酒を飲んでいました。
「まゆちゃん、甘酒すすんでないね。飲まないならちょーだい」
「少しずつ大事に飲んでんの。だいたいさっきから何杯飲む気なんだ」
「いいじゃない。美味しいし身体にいいもの」
「っていうかなんでこたつに入り込んでるわけ?」
USAさんはまゆさんに、こたつから蹴りだされています。
「もーなにすんのー?」
「USAは仕事中でしょうがさ」
USAさんは自分で甘酒のおかわりを入れながら、ちゃっかりおこたに戻ってきます。
「だって今、患者さんいないし。それにマメチュー先生の甘酒、最高なんだもん。ちょうどいい甘さで飽きがこないし、あったまるし」
まゆさんは少しあきれ顔です。
「それになんと言っても美容にいいのよー。嬉しいじゃない」
「だからって飲むペース早すぎ」
「そんなことないわよ。これは酒粕甘酒。さっきのは麹甘酒。味もちゃんと違うのよ」
「ふうん」
「う…」
「え?USA、ひょっとして」
続きます