マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

猫は写真を撮られるの、好き?嫌い?

⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら

⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら

 

みなさんは写真、好きですか?

 

両親というのは基本、子どもの写真を撮りたがるものですよね。

やはり成長していく姿を収めておきたいのでしょう。

 

ポいもも物心つく前から出かけるたびに写真を撮られていたため、幼い頃の写真を見返しても私自身、撮られることを嫌がっている様子はありませんでした。

当時は撮られることが当たり前だったのです。

 

気になることがあるとすれば”兄弟あるある”で、妹である私の写真の方が、ポあねよりも少ないことくらいですかね。

 

しかし幼い頃はいつも撮っていた写真も、小学校高学年くらいになるとその数は激減。

激減というかもう、全く撮られなくなりました。

 

それにより写真を撮られることに対する照れがいつの間にか生じ、私は写真を撮られることが苦手になってしまいました。

 

 

若い頃はね、プリクラも嫌でしたね。

もちろん今は、プリなんてものを撮ること自体しませんけど。

 

その結果、中高は卒アルしか私の写真はなく、それ以降の年齢になるともう、ほぼ私の写真はありません。

たまに犯罪者でけっこうな年齢なのに、テレビに出ている写真は学生時代だったりしますよね。

 

あれを見ると、この人も写真を撮ってないんだろうなぁって思います。

逆にSNSに、目一杯自分の写真を残している犯罪者もいますけどね。

 

 

そして私は自分が撮られることだけでなく、人の写真を撮ってあげることも苦手です。

知人に頼まれるのならまだ「撮るよー」とかって言えるんですけど、観光地とかで知らない人に”写真撮ってください”と頼まれてしまうやつ、あれほんと苦手。

 

ご本人の希望通り上手く撮れるかどうかも不安ですし、なにより撮るときに言う”はい、チーズ”ってやつ。

 

今の時代は写真撮るとき、なんて言うんですかね。

結局「はい、撮りますよ」みたいなことしか言えないんですけど、言った途端こっちむいてポーズ撮られちゃったりするとね。

 

やっぱりちょっと緊張しちゃうんですよね。

”素敵に撮らねば!”と思って。

 

 

考えてみれば、対人間でなくても”写真を撮る”という概念は、私の中にあまりなかったように思います。

 

携帯電話を初めて持った時は物珍しくて、ちょこちょこメールしてみたり、写真を撮ってみたくなったり。

スマホになってからは、アプリでゲームをやってみたりと、最初のうちはあれこれとやっていたのに今はもう全く…

 

 

そんな私の人生の中で唯一、熱心に写真を撮っていたもの。

それは幼きころのぽんちゃん。

にゃこさんの前世ねこ、実家で一緒に暮らしていたぽんちゃんです。

自分の子供の成長を写真に収めたい親と一緒。

可愛いぽんちゃんが成長していく姿を収めたかったのです。

 

ねこさんというのは、写真を撮られるのが苦手な子も多いみたいですが、ぽんちゃんはそんなに苦手ではなさそう。

注目をさせなくてもカメラに目線をくれます。

「そうだよ、ぽんちゃん。写真撮るの。かわいい、かわいいっ!」

 

一方。

「え?ポにゃちゃん。駄目なの?写真駄目?」

 

ポにゃちゃんは写真、好きじゃないみたい。
ポあねが撮ってもこのお顔なのですから。


撮る前から、携帯向けるだけで怒っちゃう。

だけど、そんなポにゃちゃんの気持ち、正直私は分かるよ。


分かるんだけど、可愛いポにゃちゃんを撮りたいというポあねの気持ちもね、分かっちゃうんですよね。

だからもうちょっとだけ可愛い顔して欲しかったな。

 

見返す時、お怒りの写真ばっかりだと、ねぇ。