マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

正確にはかる派 その1

本日は土曜日。


パゴロウさんは朝からお弁当を作っています。


土曜日の調剤薬局の業務は午後1時までなので、その後ゆっくりお昼を食べようと思ったのです。


「ええと、お醤油が大さじ1。そしてお砂糖は…」

繊細でなんでもきっちりしていないと不安になるタイプのパゴロウさん。


お料理に使う調味料もレシピ通りにきっちりはかりたい。


「こら、シフォン。邪魔しないの」
「ま」

マメチュー先生の調剤薬局

午後ー。
そろそろ薬局が終わる時間が近づいてきました。


「マメー!トビーくんが遊びにきたぞー」
「こんにちは、トビーくん」

宿題が終わったらしいトビーくんが元気にやって来ました。


「あれ?ペンネくんじゃん」
「トビーくん、もうお昼たべたの?」
「うん。焼きそば食べたー」


トビーくんのお友だちのペンネくんは、少し風邪気味らしくママと一緒にお薬をもらいに来ていました。

「今ね、パゴせんせいがね。僕のおくすり作ってくれているんだって」


パゴロウさんは調剤室でペンネくんに渡す水剤の準備をしています。

風邪や気管支炎の症状を抑える処方薬アスベリンは、粉だけではなくお子様が飲みやすいようシロップにすることもできます。

シロップはお子様以外にも、脳梗塞の方など錠剤等が飲めない人のためにも処方されることがあります。

ねこさんたちもシロップなら飲んでくれる、そんな子が多いみたいですね。

水剤は、中途ハンパに余っちゃいそうな時など“1ml多めに“なんて思いが頭をよぎりますが、パゴロウさんはもちろんそんなことは絶対にありません。

きっちりしっかりはかってから、水剤を瓶に入れます。

過量服用のリスクは絶対に避けたいところです。

患者さんの健康を守るのがパゴロウさんのお仕事ですから。


続きます