マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

軟膏調剤 その1

マメチュー先生の薬局では、最近皮膚科の処方が増えてきました。

軟膏ねりねり
ポ村から比較的近いところに、皮膚科の病院が出来たらしい。

いつもはマメチュー先生が、素早くチューブから薬を出して、皮膚科の処方箋によくある混合処方を作り上げてくれます。
外用塗布剤の混合処方は時間がかかるため、患者さんを待たせないよう素早く行う必要があるのです。


でも今は。

マメチュー先生は話が長い先生に、疑義照会(お薬に関する問合せ)をしています。

「あー、あの先生かぁ。まだ時間かかるだろうなぁ」

皮膚科のお薬づくりはまゆさん、てんまさん、パゴロウさんが急ピッチで進めます。

薬剤師のお仕事の中に軟膏を混合して、軟膏壺に詰めるという作業があります。

調剤事務のUSAさんは、関係ないことをしゃべりながら、その様子を見ているだけです。

「ところで、なんでわざわざチューブから出してるの?そのまま患者さんに渡すんじゃだめなの?」

「2種類の薬を混ぜるために、チューブから出さないといけないんだよ。それが混合処方」



大抵の場合、ステロイドにワセリンを混ぜることが多いです。ステロイドの効果はほぼそのまま。

2種類を混ぜることで、使うステロイドの総量を減らしたり、塗りやすくなったりします。

2種類の薬剤を混合しない場合でも、チューブから軟膏を絞り出すのが困難な患者さんのため等、チューブから取り出し軟膏壺に詰め替えることがあります。

「まゆちゃんちょっと、あちこち汚さないでくれる?」


【軟膏を詰めるときの注意】
空気が入らないように詰めましょう。
衛生的であることを心掛け、見た目もきれいにしましょう。

軟膏板と軟膏ヘラを使って、手際よく混合軟膏を作っているパゴロウさん。
几帳面でまじめなパゴロウさんは、とっても丁寧できれいに詰めています。

一人でせっせと行う作業は好きみたいです。
彼なら家事なども丁寧にやってくれそう。

「パゴロウすごいじゃん。薬剤師向いてるよね。いやぁ、大したもんだ」
「そ、そうですか?」
まゆさんはやたらとほめています。

「いい嫁…じゃないいい旦那になれるよ。嫁さん大層お喜びだよ」

「あ!もうなにここ、ベタベタしてる。まゆちゃん、汚さないでって!」


「汚してないわよ。あたしじゃないわよ」

「まゆちゃん、ぶきっちょ。この作業苦手だよね。そしてパゴちゃんに押し付けようとしてる」


「てんまちゃん。変な言いがかりはやめてくれないかしら?」
「ごまかす時さ、女言葉になるよね。この間みんなで患者さんのために折り鶴を作っていた時も、ぶきっちょさんだったね」


「まゆちゃんたら、鶴も折れないの?」
「うるさいわね!パゴロウ以外。彼を見習いなさい。手を動かしなさい。そうしなさい!」

「今まで器用さを必要とする作業はどうしてたの?」

続きます