マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

調剤薬局のPOP その3

前回のお話
ポ村産・梅のど飴を多くの人に買ってもらうため、POPづくりをすることにした薬局スタッフ。

マメチュー先生の調剤薬局には、ドラッグストアほど多くは置いてありませんが、のど飴以外にも商品を販売しています。
薬の待ち時間を利用して、患者さんたちは商品を眺めていたりする。

「そんな時に、目を引くフレーズのPOPがあればさ、興味もってもらえるんじゃない?」

「本屋さんとか、ディスカウントストアとか、POPを工夫しているって聞いたことある。そんでPOP次第で売れるようになるとかって」

「のど飴以外にもPOPってあると、患者さんには親切かもね」

患者さんがどの市販薬を買い求めたらいいか、自分の症状に合ったものがどの薬なのか、分かりやすいようにPOPに書く。
そしてどんなフレーズが人の心を引き、購入したくなるか考える。
(但し、誇大広告にはならないように)

「今のところ、うちの薬局のPOPって”薬局長おすすめ”みたいなよくあるフレーズしか書いてないからね」

「でもマメチュー先生がおすすめの品ってけっこう売れるんだよね」

「マメチュー先生は、うちの人気マスコットだしね」
「じゃあ薬局長おすすめでいいか?」
「え?それだけ?」

「プラス、てんまが可愛いイラスト添えるとか」
「じゃあてんまちゃん、あたしの絵描いて。それでPOPに吹き出し作ってさ」
「USAちゃんの?」

「だめ?」
「そんなわけのわからん食レポを書いて、いいわけないでしょ」

「えーそれがだめなら”のど飴の舐め過ぎは舌が傷つくから良くないですよ”とかは?」
「…」

「やっぱりメリットばっかり書くより、デメリットも情報として必要でしょ?」
「はぁ…」

「舌ってさ、手よりも熱さや冷たさに鈍いくせして、デリケートじゃない?おっきくてまん丸いざらざらした飴なんて口の中切らないように食べれないよね?」

「分かる!おっきくて、噛めないしね!」
「まゆちゃん、USAちゃん?」

「まゆちゃん、飴ってすぐ噛んじゃうよね。すっごいもったいない」

「そうなんだけどさ。口に入れたら途端に噛んじゃってるんだよね。気付いてら噛んでる。我慢出来なくって」

「ガムはすぐ出しちゃうしね。せっかちだよね」
「飴もガムも元々あんまたべないけどさ」
「ねーえー!POPの話は?」

続きます