マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

憧れの職業 その1

ポ村の住民、トビーくんとペンネくんが楽しそうにお話をしています。



「ボクね、最近お医者さんに憧れてるんだぁ」



「それ分かる~。
こないだ見たアニメのドクター。
良かったよね!」




「ペンネくんも見た?

むつかしい手術をさー。
よゆーで成功させててさー。

格好よかったよね」




「うん!
チョー格好よかった!」



子どもさんたちが、憧れる職業であるお医者さん。



でもそれ以上に親御さんたちが、子どもに将来なって欲しい職業でもあります。



人を助け、尊敬される。



そして何よりお医者さんは平均より…

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やっぱり収入は、無いよりはある方がいいですものね。

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「昨日のドラマのナース…見ました?

可愛くなかったですか?」



オウギさんが勤める薬局でも雑談。


「むむ、チョウジさん。
ナースがお好きなら、病院薬剤師になれば良かったじゃないですか」



オウギさんの後輩であるチョウジさんは、女性薬剤師のロクジョウさんにあきれ気味で言われています。



「あ…いや。ロクジョウさん。
今のはですね、あくまでもドラマの話でして…」

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オウギさんは二人のやり取りをジッと見ている。



「何ですか?オウギさん」



「憧れられないなって思ってさ」



「何ですと?
僕のことですか?
失礼な、そんなはっきり」



「いや、薬剤師のこと」



「薬剤師?
ああ~。そりゃあねぇ?
お医者さんとかと比べたら、ねえ?」



「ロクジョウちゃんさぁ。
薬男子ってどう?」



「えっ…え…?あ…ええと…」



「歯切れ悪っ」



質問に困り、目に見えてうろたえるロクジョウさん。

リアクションが素直です。



「無くはないけど、薬剤師のドラマとかってほとんどないからね…

理系の仕事なのにさ。
こんなに憧れられないものかね?

思わない?

学生時代もさぁ、科学クラブに入ってべっこう飴とか作ってたけど、あれも憧れられなかったなぁ」




「でも可愛いですよ。
そういう男の子たち。

べっこう飴も貰いましたし」


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「憧れか…
オウギさんは、イチイさんに憧れているじゃないですか」



「はぁッ!?
何ですかそれ?
憧れてませんけど?」



「あれ?

そうですかぁ?
そうなんですかねぇ?」




「…なんだよ、それ。まぁいいや…

それより聞いていい?

ロクジョウちゃんは何で、薬剤師になろうと思ったの?」



「はい?私ですか?

あの…その…大した理由じゃ無いので…」



「憧れて薬剤師になったわけじゃ無いって事でしょ?」


「あの~、あのですね。
資格が欲しかったんです」



「資格?なるほど。
資格があれば安心だもんね。将来的に」



「結婚して出産しても、資格があれば仕事復帰して、働けるかなって…
あっ、だけど薬剤師のお仕事は、ちゃんと誇りを持ってやっていますよ?」



「知ってるよ。俺もそうだし」



「もちろん、僕もです」



「チョウジも薬剤師を目指した理由、聞いて欲しそうだな。
実家が薬局なんだっけ?」



「はい、小さな薬局なんですけど。

それでも小さな町で愛されている、自慢の薬局です。

あと、そもそも理系得意でしたし、僕」



「へぇ。
チョウジも地元で愛されるといいな」



「へへっ。はい。

それでオウギさんはなぜ薬剤師に?」



「俺?」


次回へ続きます