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前回のお話
少々治安が悪い街に異動になったポいも。
ここは治安悪げな街ではありますが、出勤時も帰宅時も人通りは多いし、道も広いので怖い感じはしません。特に帰宅時には、警察の方がよくパトロールをしてくれているため、もめ事を見かけたことも今のところはなし。
ただ、帰宅する時間帯に
「〇〇警察署です。客引き行為は条例で禁止されています！ただちにやめなさいっ！！」
という客引きたちに向けた放送が男性の命令口調で、ずっと流れているのは気になる。
通行人に向けては
「客引きによる甘い言葉は全て嘘です。騙されないでください」
的なことを女性の声で放送。
「分かった、気を付けます。世間知らずなのでけっこう騙されやすいのです」
とはいえポいもは客引きを一度も見かけてはいません。きっと以前は多かったのでしょうね。
そんな街ではあるのですが、職場近辺でねこさんを見かけることが増え、少し癒されています。職場の裏口にはペットボトルが並べていおいてあるので”ねこさん、いるんだろうなぁ”と思ってはいたのです。
ねこさんを発見するとすぐには会社に入らず、思わず見つめてしまいますね。
治安が悪い中のほんわかした癒し。
で、ほかに癒しといえば通勤途中に見かけるハトさん。ポいもの住む町の駅前にある大きな横断歩道でのこと。通勤中の人々にまぎれてハトさんも青信号の時に横断歩道を渡っていました。
駅前にはハトさんがつきものですからね。あの子たちは飛べるのに、なぜか歩くのがお好きみたい。大きな横断歩道をとことこと歩いています。
ちゃんと青信号で渡っているので、車の心配もなし。
安心して眺めていました。
「ハトさん、赤信号に切り替わる前にちゃんと渡り切れそうだな」
そんな時、一台の救急車がやって来る。歩行者は当然、青信号でも救急車のために道をあけています。
でも、とことこと横断歩道を渡っていたハトさん。
救急車のために道をあけるなんて、イレギュラーなルール知りません。歩行者がいなくなった後も、ひとりで青信号を歩行中。
”危険”
とっても危険な状態です。
そしてまさに今、救急車がハトさんの目の前に！！
”ハトさん、どうなっちゃうの？”
思わず見守ってしまいます。
良かった、優しい。
朝から和みました。
ハトは平和の象徴ですからね。
「救急車の中の具合が悪い人、ハトさんのために一瞬待たせちゃって、ごめんなさい」
しかし自宅マンションへ帰ると…
続きます
