マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

のど飴大好き その7

前回のお話

ポ村住民や村長と、やけに仲良く話すペモリンさんに対して、不信感を抱いている様子のUSAさん。

「は?なんの話?」
「この間のペモリンさんの話」

「え?まだ言ってんの?だいたいやろうとして、簡単に出来るもんじゃないと思うんだけど」
「だって前に見たのよ。あの人がポ村梅のパンフレットを持っている所」

「ふうん」


「さっきは、もっとお偉方っぽい人も来ていたの。村長が一緒に出掛けていくのも見たわよ」
「どこに?」
「分かんないけど。お土産屋さんのほうだった」
「お土産?でも多分ペモリンさんって、ただのおしゃべり好きだよ」

「ばかね。単におしゃべり好きなんて、そんなことないわよ」
「そんな怪しい行動をするMRさん、会ったことないけど」
「あの人の職業は関係ないの。あの人が怪しいの。そうよ、絶対よ。調べてやるわよ。ちょっとお土産屋さんの方に行ってみようかしら。お昼休憩が終わるまでには帰ってくるから!」
「…」




……。

「USA、お帰り!ペモリンさん、ただのおしゃべり好きじゃなかったみたい」
「で、でしょ!でもなんで急に」


「あ、なんか梅味ののど飴を開発してたらしいよ。ポ村産の梅。色々リサーチしてたみたい」

「のど飴?」
「USAさん、今日は外でランチですか?」
「マメチュー先生、帰られてたんですね」

マメチュー先生は午前中、お出かけしていました。

近々、新薬が発売されることになったので、病院で勉強会をしていたそうです。そこではMRさんが新薬について詳しく説明してくれるのです。

「みて!USA!豪華なお弁当。懐石料理みたい!高級旅館にでるお料理みたいっ」
「USAさんは、もうお昼すませてしまったんですよね」
「いえ、実はまだだったんですけど…梅ののど飴って」

続きます