前回のお話
ポ村住民や村長と、やけに仲良く話すペモリンさんに対して、不信感を抱いている様子のUSAさん。
「は?なんの話?」
「この間のペモリンさんの話」
「え?まだ言ってんの?だいたいやろうとして、簡単に出来るもんじゃないと思うんだけど」
「だって前に見たのよ。あの人がポ村梅のパンフレットを持っている所」
「ふうん」
「さっきは、もっとお偉方っぽい人も来ていたの。村長が一緒に出掛けていくのも見たわよ」
「どこに?」
「分かんないけど。お土産屋さんのほうだった」
「お土産?でも多分ペモリンさんって、ただのおしゃべり好きだよ」
「ばかね。単におしゃべり好きなんて、そんなことないわよ」
「そんな怪しい行動をするMRさん、会ったことないけど」
「あの人の職業は関係ないの。あの人が怪しいの。そうよ、絶対よ。調べてやるわよ。ちょっとお土産屋さんの方に行ってみようかしら。お昼休憩が終わるまでには帰ってくるから!」
「…」
…
……。
「USA、お帰り!ペモリンさん、ただのおしゃべり好きじゃなかったみたい」
「で、でしょ!でもなんで急に」
「あ、なんか梅味ののど飴を開発してたらしいよ。ポ村産の梅。色々リサーチしてたみたい」
「のど飴?」
「USAさん、今日は外でランチですか?」
「マメチュー先生、帰られてたんですね」
マメチュー先生は午前中、お出かけしていました。
近々、新薬が発売されることになったので、病院で勉強会をしていたそうです。そこではMRさんが新薬について詳しく説明してくれるのです。
「みて!USA!豪華なお弁当。懐石料理みたい!高級旅館にでるお料理みたいっ」
「USAさんは、もうお昼すませてしまったんですよね」
「いえ、実はまだだったんですけど…梅ののど飴って」
続きます