マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

のど飴大好き その5

前回のお話
ポ村住民や村長と、やけに仲良く話すペモリンさんに対して、不信感を抱いている様子のUSAさん。

「あの人行動がいちいち疑わしいのよ。あたしが警察官だったら職務質問してるわよ」


そんな噂の村長とペモリンさんは、村役場でお話をしています。

村役場

「ほあぁぁぁぁ」

村長は何やら興奮をしているみたい。
「ポ村の梅味シリーズの商品、ついにのど飴まで出来たのですねぇ」

「ちょっと時間かかってしまいましたけれどね。弊社のものたちが頑張ったようです」
「とても美味しかったですよ。甘酸っぱくて、それでいて爽やかで、すっきりした味わいで…感動いたしました」
「ポ村のみなさんにお話を伺った所、のど飴を好きな方が多いようでしたので」

「色々意見を聞いてくださったのですよね。ほんと、ありがたいです」
「いいええ。ポ村のお土産屋さん以外にも、マメチュー先生の薬局にも置いて下さるみたいで。こちらこそありがたいです」




「んでさぁ。村のみんな、ペモリンさんに懐いているけど、いい人そうに見えて実は…ってパターンあるじゃない?サスペンスとかそうじゃない?」
「ぽんこつ探偵」

「まゆちゃんって、案外人を疑わないのよね。少しは人間の裏の部分とか見た方がいいよ。疑うことも知らないと危険よ?」
「だからお前の意見を疑ってるじゃん」

「なんでよー」
「大した理由もなく、理不尽に人を疑うのはよくないよ」
「だってぇ」


「あたしも昔、警察官に職質ってほどじゃないけど、頭ごなしに”そこで何やってんだ”的なことを言われてイラっとしたことあるし」
「急に?実際は何やってたの?」
「何もしてないよ。まぁ夜は遅かったかな。大学の友だちとしゃべってただけ。二十歳は過ぎてたし、文句言われるようなことはしてない」

地元の公園で話し込んでいただけのようです。

「二十歳ちょいすぎの女二人にガマの親分みたいなやつがさ、えらっっそうにさ。犯罪者でも相手にしてるかのように言ってくるからさ」
「そこで何やってんだって?」

「そう、だから間髪入れずに”あ"ぁ"っ!?”って言い返したよね」
「そ、そしたらガマの親分は?」

「”お前らみたいな悪い奴がいるから、世の中がだめになるんだ”ってさ。意味わかんないよ」
「ガマの親分もちょっとあれ…ね。ほんとは最初になんか言ったとか?親分をイライラさせるようなこと」

続きます