マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

のど飴大好き その3

前回のお話

ポ村住民の方たちとポ村産の青梅の話をするMRのペモリンさん。
村長とも話をしているペモリンさんの様子を、USAさんは訝し気にみつめていました。

そんな彼女は、まゆさんと梅について語っています。

「梅って健康にいい部分もあるんでしょ?」
「確かに日本最古の医学書に梅干しが載ってたって話は聞いたことあるけど」

「昔は薬だったってこと?」
「中国でも梅の実は黒焼きにして漢方薬に使ってたんだって」

「ほら!健康にいいんじゃない。梅干し婆さんの由来、説が二つになっちゃったわね」
「なってないし、長尺でどうでもいいこと話すな!仕事中だ!!」




「あー、それにしても今日もよくしゃべった。のど飴舐めようー。そろそろ新しいのど飴、欲しいなぁ」
「USAさん、薬局に置くように、新しくのど飴注文しましょうか?」

マメチュー先生の薬局には、お薬やのど飴、栄養ドリンク、健康食品、サプリメントなど市販で買えるものも販売しております。

「いいですねぇ」
「どんなのがいいですか?」

「ええと、ええと蜂蜜味は良く食べるし…」
「USA、先帰るぞ」

「待ってよ、待って。マメチュー先生、考えておきます」
「はい。お疲れさまでした」

「そうだっ。梅味ののど飴とかってありますかね?」
「梅味…ですか?」

「珍しいかな?梅ののど飴」
「梅味!いえいえ、大丈夫だとおもいますよ」

マメチュー先生は何か含みを持った表情をしています。

「本当はポ村の梅味とかあったら最高なんだけどなぁ」



仕事終わり、一緒に歩いて帰宅するまゆさんとUSAさん。

「夜のポ村もいいわよね。見て、この星空。なんで世間で話題にならないんだろうっていうくらい素敵よね」
「うん。いいよね」

「まゆちゃん、宇宙好きだもんねー。それに夜遅い時間に女子一人で歩いていても、ポ村だと安心。変な人いないし…あ!変な人といえば」
「うん?」

隠し撮り
「はぁ?」

USAさんはいつもどうでもいい出来事に対して、大事件が発生したかのような大げさな雰囲気を出してきます。

「最近しょっちゅうポ村にいるでしょ?ペモリンさん。ちょっと変じゃない?なんか密談してるっぽいんだけど」
「ペモリンさん?しょっちゅういたっけ?」
「いるわよぉ」

続きます