マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

のど飴大好き その4

前回のお話

ポ村住民の方たちとポ村産の青梅の話をするMRのペモリンさん。村長とも仲良く話すペモリンさんに対して、USAさんは不信感を抱いているようです。

「最近しょっちゅうポ村にいるでしょ?ペモリンさん。村長とも密会というか密談してるっぽいしさ、なんか変じゃない?」

密会?
「そうだっけ?ペモリンさんのこと、久しぶりに見た気がするけど」
「もうっ、近頃いつもポ村に来てるじゃないのよ。っていうかあれよ、ペモリンさんは村長に会いに来てると思うのよ」


「はぁ?USAはミスリード要因だからな。勘違いフラグが立ったのが見える気がする」
「失礼ねー。どういう意味よー」


「だいたい何が言いたいわけ?ふたりが付き合っているとでも?」


「違うわよ。ばかねっ!そういう意味じゃなくて…え??」
「ん?なに?」

「いやいや。それって、考えもしなかったけど…やだ!そういうこともありうる??えー!えー!!きゃー!いやだ。なにそれー!不倫ー」

「まぁ村長、息子いるしね」

「きゃふふふ!ポ村にも”センテンススプリング”が突撃ね!」
「忘れてやれよ。いい加減…」


「まゆちゃん、ふたりってどういう経緯でそうなったと思う?」
「興味ないよ。うちの両親の馴れ初めくらい興味ない。アダムとイブの馴れ初めと同じくらい興味ない」

「なんでなんで?あたしどっちも興味あるけどー」
「…」

「あのめっちゃ生真面目な村長がねぇ。でも村長が口説いたんじゃないと思う。どう考えてもペモリンさんよ。アグレッシブそうだもん、あの人。ペモリンさんの押せ押せゴーゴーに対して村長はさ、最初は拒んでいたはずよ。頑なにね」

村長ー♪
「悩んでもいたと思う。むやみに人を傷つけたくはないはずだもの。そんな風にさ、彼女の対応に困惑してて。でも、そうやってペモリンさんと何度か接しているうちに…ユラっと心、揺れ動いちゃったよ、きっと。まゆちゃん、どう思う?」

「ん?聞いてなかった、何?」
「うそでしょ。この距離で、二人きりでそんなことある?」
「普通ないよね」


「っていうか違うのよ。あたしが最初に言いたかったことは」
「違うって割には長ーくしゃべってたなぁ。呆れるくらい」

「でね、ペモリンさんの事なんだけど。ちょっと変よね。あんなに薬剤師や医師以外の人としゃべるMRさんっている?」

USAさん並みにおしゃべり
「なんか気になるわけ?」
「気になるっていうか、心配じゃない?なんか企んでるのかなって思っちゃうわけよ。あたしは」

USAさんは普段から色んなことに首を突っ込みたいし、問題があるなら解決してあげたいと思うタイプです。

村のためにと、素直で純粋な部分が出ている。
傍から見ていると”余計な事しなければいいのに”とも思われているでしょう。

「あの人行動がいちいち疑わしいのよ。あたしが警察官だったら職務質問してるわよ。あたしが見たとき、目をそらしことあったもの」
「USAは警察官には向いてないとおもうよ」

いつもまゆに冷たくあしらわれているのに、どうしても自論を聞いて欲しいUSAさんです。

続きます