前回のお話
ポ村住民の方たちとポ村産の青梅の話をするMRのペモリンさん。村長とも仲良く話すペモリンさんに対して、USAさんは不信感を抱いているようです。
「最近しょっちゅうポ村にいるでしょ?ペモリンさん。村長とも密会というか密談してるっぽいしさ、なんか変じゃない?」「そうだっけ?ペモリンさんのこと、久しぶりに見た気がするけど」
「もうっ、近頃いつもポ村に来てるじゃないのよ。っていうかあれよ、ペモリンさんは村長に会いに来てると思うのよ」
「はぁ?USAはミスリード要因だからな。勘違いフラグが立ったのが見える気がする」
「失礼ねー。どういう意味よー」
「だいたい何が言いたいわけ?ふたりが付き合っているとでも?」
「違うわよ。ばかねっ!そういう意味じゃなくて…え??」
「ん?なに?」
「いやいや。それって、考えもしなかったけど…やだ!そういうこともありうる??えー!えー!!きゃー!いやだ。なにそれー!不倫ー」
「まぁ村長、息子いるしね」
「きゃふふふ!ポ村にも”センテンススプリング”が突撃ね!」
「忘れてやれよ。いい加減…」
「まゆちゃん、ふたりってどういう経緯でそうなったと思う?」
「興味ないよ。うちの両親の馴れ初めくらい興味ない。アダムとイブの馴れ初めと同じくらい興味ない」
「なんでなんで?あたしどっちも興味あるけどー」
「…」
「あのめっちゃ生真面目な村長がねぇ。でも村長が口説いたんじゃないと思う。どう考えてもペモリンさんよ。アグレッシブそうだもん、あの人。ペモリンさんの押せ押せゴーゴーに対して村長はさ、最初は拒んでいたはずよ。頑なにね」「悩んでもいたと思う。むやみに人を傷つけたくはないはずだもの。そんな風にさ、彼女の対応に困惑してて。でも、そうやってペモリンさんと何度か接しているうちに…ユラっと心、揺れ動いちゃったよ、きっと。まゆちゃん、どう思う?」
「ん?聞いてなかった、何?」
「うそでしょ。この距離で、二人きりでそんなことある?」
「普通ないよね」
「っていうか違うのよ。あたしが最初に言いたかったことは」
「違うって割には長ーくしゃべってたなぁ。呆れるくらい」
「でね、ペモリンさんの事なんだけど。ちょっと変よね。あんなに薬剤師や医師以外の人としゃべるMRさんっている?」「なんか気になるわけ?」
「気になるっていうか、心配じゃない?なんか企んでるのかなって思っちゃうわけよ。あたしは」
USAさんは普段から色んなことに首を突っ込みたいし、問題があるなら解決してあげたいと思うタイプです。
村のためにと、素直で純粋な部分が出ている。
傍から見ていると”余計な事しなければいいのに”とも思われているでしょう。
「あの人行動がいちいち疑わしいのよ。あたしが警察官だったら職務質問してるわよ。あたしが見たとき、目をそらしことあったもの」
「USAは警察官には向いてないとおもうよ」
いつもまゆに冷たくあしらわれているのに、どうしても自論を聞いて欲しいUSAさんです。
続きます