不思議な生物シフォンと、一緒に暮らすパゴロウさん。
シフォンはねこさんみたいに、お出迎えはしてくれません。
「お出迎えのシステム、知らないのかな?」
シフォンは観察するけど、ボク自身に興味があるわけじゃありません。
とうやら、人の真似をするのが好きなだけのようです。
学習のため観察し、学んだことはどんどん吸収していきます。
最近のシフォンがハマっていることは、ティッシュを上手に畳むこと。
毎日色々と学べて嬉しそうなシフォン。
ねこさんが嬉しい時は、シッポをピッとあげると言います。
一方シフォンが嬉しい時は、頭をフワフワッと触ります。
金田一耕助がワシャワシャと頭を掻きむしるのとは違い、フワッと触ります。
シフォンは学んでいるつもりみたいですが、パゴロウさんと一緒にお座布団でテレビを見たり、一緒にお布団に入って眠ったりしています。
「同じことをしたいから、シフォンはボクのそばに来るんだよね…」
そしてそばに来るからシフォンのフワ毛が、パゴロウさんに当たります。
どちらかというと、ヒンヤリした身体のシフォン。
なのにそばにいると温もりを感じます。
どうしてなのか、ホントにいつもそばに来る。
夜。
シフォンはモソモソと寄ってきて、パゴロウさんの背中にピッタリくっ付いて眠ります。
そばにいるからお互いの身体も温もってくる。
シフォンのフワ毛が気持ちいい。
でも小さなシフォンを潰しそうで怖い…
布団の中で動けなくなるパゴロウさん。
ねこさんと一緒に、お布団で眠る人たちと一緒です。
潰さないよう固まったままでいると体は疲れるけれど、やっぱり心は癒されちゃっています。
理由は何であれ、安心した様子でそばで眠ってくれるというのは、こちらもなんだか嬉しいものです。