新人薬剤師パゴロウさんの真似をして、お行儀よくご飯を食べる不思議な生物シフォン。
(シフォンとは、ねこさんが苦手なパゴロウさん宅にあらわれた謎生物)
人間の赤ちゃんも、こうして親の真似をして学んでいきます。
チンパンジー等もそう。
近くにいる者を見て学び、成長していきます。
そして科学もそうです。
生体を模倣する技術、バイオミメティクスを使い成長していっています。
今はその技術を使い、蚊の生体を模倣し、痛みの少ない注射針等を開発しています。
今日もシフォンはパゴロウさんを見つめ、成長するためのお勉強。
パゴロウさん…
ササさんにお水をあげています。
「ああっシフォンっ!
ササさん、お水飲みすぎになっちゃうよぉ」
「ま?」
注意しつつも思わずパゴロウさん、シフォンのフワ毛をお触り。
何をされても、それを上回る癒しがコレです。
パゴロウさんとシフォン、ポ村をお散歩。
そこで偶然もち三さんと出会いました。
「あっマメチュー先生の所の…」
「こんにちは」
「ち」
シフォンはパゴロウさんの真似をして、なんともち三さんの頭をサワサワしてしまいました。
パゴロウさんを見て学ぶシフォンにとって、パゴロウさんのやることは全て正解なのです。
「あのね、シフォン。
あまり知らない人の頭は、触っちゃいけないんだよ」
「だ」
「僕のなら触ってもいいからさ」
「だ!」
「今日はもう帰ろうか」
「に」
家に帰ったパゴロウさん。
鼻がグズグズ。
少し鼻炎気味なのです。
“パープピィー”
変な鼻のかみ方をしてしまうパゴロウさん。
シフォン、即真似してしまう。
“パープピィー”
「え?シフォン?」
今の鼻のかみ方、ボクの真似?
“人の振り見て我が振り直せ”
(真似されても大丈夫なように、正しく鼻をかまないと…)
「シフォン、それだとね、耳が痛くなっちゃうんだ」
「ぱ?」
今までずっと気持ちがいいから勢い良く、鼻をかんじゃってたけど…
【正しい鼻のかみ方】
ティッシュを鼻に当て、片方の鼻をしっかりおさえてから、息を吸いゆっくりと鼻をかみます。
「ぷぅ~」
「うん、上手に出来たね」
「ま!」
そしてパゴロウさんもシフォンの真似をして、鼻のかみ方が上手になりました。
赤ちゃんの周りにいる大人たちは、まだ生まれ立てで何も分からない子に、真似をされてもいいような行動を心掛けねばいけませんね。