我が家は、あまり外食をしない家族でした。
子供の頃は、隣の祖母宅でみんなでお夕飯。
その為、母の手料理以外はほとんど知らずに育ちました。
母の手料理以外と言えば、せいぜい給食くらいです。
なので初めてイタリアンのお店でパスタを食べたとき。
“ミートスパゲッティって美味しいんだ…
スパゲッティって美味しくない食べ物ではないんだ!”
と驚きを覚えつつ、そんな風に思ったものでした。
当時は母が作るものだけが、スパゲッティだと思っていたので。
大学の頃から家を出ていたポあねが、実家に帰って来るたびに
「お夕飯作って-!」
と無邪気におねだりしていたポいも。
ポあねの作る餃子やお鍋は美味しいのです。
だから食べたいのです。
でもそれは、母の気持ちを考えなさ過ぎる言動だったようです。
「悪かったわねっ!料理が下手くそで!!」
完全に母を怒らせました。
普段は「夕飯作るの面倒くさいわぁ~」
とか言ってるんですがね…
やはりそれとこれとは別なのでしょう。
母の料理はオリジナリティが、突出しちゃってます。
オリジナルミートスパゲッティ
オリジナル餃子
オリジナルから揚げ
オリジナル牡蠣鍋
(これはもう匂いからして凄い)
しかしコロッケだけは唯一、お店のものより美味しいです。
祖母の味を受け継いだコロッケ。
ポテトコロッケと、タマゴコロッケです。
(タマゴサンドのように潰したタマゴが入っています)
美味しいんですが、コロッケで白米を食べられないタイプなので、必ずふりかけをかけて食べています。
味オンチの人と、味覚が個性的な人の違いってなんでしょう…
好みは育った環境でも違ってきます。
ヨーグルトをご飯にかける
メープルシロップをベーコンに…
海外では当たり前の食べ方も、食べ慣れてない場合は、躊躇してしまう組み合わせ。
だからと言って
「味オンチ」
なんて言ったらきっと失礼になるでしょう。
昆虫食だって子どものころから当たり前だったら、きっと躊躇しないで食べられるのでしょうね。
出汁が嫌いな母だって料理が苦手なのでは無く、好みが個性的なだけなのかもしれない。
元々ポいもは、好き嫌いが多めなので、好みが母と違っただけ。
好き嫌いがない人たち…
食わず嫌いはしないのでしょうか?
何でも美味しく食べられる人は、ホントに羨ましい。
好き嫌いがない人は、どんな環境になろうとも強く生きていけそうです。
きっとアナタたちみたいな人が最初にナマコとか、ウニとかを食べてみようと思ったのでしょうね。
食にストレスが無いのは、幸せだろうなぁ。
ただそんな人達でも、年齢を重ねると、味覚に問題が出て来ることもあるので気を付けて下さいね。
味覚低下=何でも美味しい
では無いんですよね。
味覚の低下は、なかなか自分では気付きにくいものです。
「美味しくなくなった」
「味覚が変わった」
など本人・ご家族が気付いた場合は、病気が潜んでいる場合もあるので、お医者様に相談してみて下さい。