マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

便秘ねこ

「出ないにゃ…」


ポにゃちゃんはおトイレで、一生懸命踏ん張っています。


踏ん張っているのに、なかなか出ないみたい。

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どうやら便秘になってしまったようです。


ポにゃちゃんは腎臓の調子が良くないため、脱水症状が起きて便が出にくくなっているのです。


そこで飲ませることにしたお薬。

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人間が便秘の時に飲むのと同じ薬です。

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普段はこの入れ物に入れています。



人間はこの薬を一日2〜3本(1本あたり30ml)服用しますが、体が小さいポにゃちゃんが摂取するのはその1/10。


残りは冷蔵庫で保存しておきます。

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実はこの薬、ねこさん病院で購入するとそれなりのお値段がします。



ですが、人間が買うときは処方箋がないと手に入れられないので、保険が適用され安く購入できます。




成分名は“ラクツロース“といいます。
薬価で買うと1mlあたり5.8円。
1本30mlで約180円。



ところが動物病院で購入すると、30mlあたり700円もするのです。



なのでポあねは、薬局で使用期限が切れたラクツロースを持ち帰ってくる。



ポにゃちゃんのため、そして同じく便秘うんこっ腹人間のポいものため…





ラクツロースをポにゃちゃんが服用するようになってから、コロコロッとしたうんちですが一応出せるようになったみたいです。




「そのお薬甘くて美味しいから、飲んでごらん」



ポあねにそう勧められたポいもも、試しに1本飲んでみる。


ペチャペチャペチャ…



「む…だめ…おいしくない」



お薬イヤイヤする大人。



何しろこの薬、甘すぎです。
べっこう飴を溶かしたみたいな液体。

なのにどっかで薬の味もする。



「だめか…
じゃあ、お水に溶かしてから飲んでみるといいよ」



そう提案されたポいもはやっと苦痛を感じることなく、服用できました。


人によるお味なのかな?




一方ポにゃちゃんは…


そこまでこの薬、嫌ではないみたい。



嫌な薬だと、泡を吹いてしまうポにゃちゃん。



持病のてんかんのお薬では実際、泡を吹いてしまうそうです。

ほんとにぶくぶくと、泡を吹き出すのだという。




ポにゃちゃんたら、まずいものを口にしたら泡吹くの?

何その特技。




好き嫌いが多いポいも…

「ちょっとその技使えそう」などと考える。



いやでもな。
ものすっごく引かれてしまうだろうな。



まずいものを食べて、人前で泡なんて吹いてたら…


なので泡吹く特技を、ポにゃちゃんから教わるのはやめにしました。