19歳、病気療養中のねこのポにゃちゃん。
少しでもポにゃちゃんの症状を、改善させてあげたい。
少しでも元気になって、楽しく暮らしていて欲しい。
そのためには嫌でも、ツラくても、通院させなくてはいけません。
「今日もお医者さまのところに行こうね。
ツラいだろうけど一緒に頑張ろう」
「頑張るにゃ。
ポにゃさん、おねにゃんのために頑張るにゃ」
医療費に関してもなかなか大変ですが、ポにゃちゃんが頑張ってくれているので、こちらも何だか励まされます。
処方されたお薬、ちゃんと飲んでくれるかな?
ポにゃちゃんが楽に服用出来るよう、チュルビーにお薬を埋め込みます。
「ポにゃちゃん、お夕飯ですよ」
「にゃきゃ、にゃきゃ♪」
カリカリカリ…
「おいしいにゃ~」
「ごちそうさまにゃした」
「お粗末様でした」
…あれ…?
これは…
薬を埋め込んだチュルビーだけ、上手に残しています。
…ポにゃちゃん?
これはホントに、病気のねこさんあるあるですね。
【ポあね家/ねこさん家訓】
お薬を上手に残してはいけない。
“なんでにゃ?”
「お薬イヤイヤしちゃいけないでしょ?
一緒に頑張るのでしょ?」
「にゃも…」
“お薬探知ねこ”
何かのお役に、立てやしないものかと思うほどの能力。
薬に関して、やたらねこさんは敏感です。
「ポにゃちゃんたら…
悪い人に毒とか混ぜられちゃっても、気付かずご機嫌さんで食べちゃいそうなのに」
なんでか薬の事となると、とっても鋭くなります。
匂いがイヤなのか…
よほどマズいのか…
ねこさんは、お水なんかは不衛生な方を飲みたがるし、体に悪いものも食べたがる。
そして体のために必要なお薬は、きれいに残す。
それでは人間と一緒じゃないか。
う~ん……
そう思うと何だか、強く言えなくなってしまいます。