ぽんちゃんのテンションが高いです。
とっても興奮しています。
喜びを隠しきれません。
ぽんちゃんが嬉しそうに、そして真剣に何かを見つめています。
ポあねと父が何やら作業しているのを、身を乗り出して見ています。
ぽんちゃんが二人の間に顔を突っ込み、邪魔をしてまで見ています。
「ぽんちゃん、邪魔をしてはいけないよ」
「にゃむむむぅっ」
注意をしても、全く言うことを聞いてくれません。
そんなぽんちゃんが、先程から夢中で見ているもの。
それはポあねと父が削っている鰹節です。
ポいもも初めて見る光景。
部屋の中を鰹節のいい香りが漂っています。
そのためぽんちゃんも興味深々。
二人が一生懸命鰹節を削っているそばから「あーん」して口に入れようとしています。
食べている想像をしているのか、お口をマムマムさせています。
「ぽんちゃん、だめだって!」
「うにゃっ」
何年も前の話なのですが、当時誰かがどこかから貰ってきた本鰹節。
「こんなの一体どうするの?」
そう思っていたら隣の祖母宅に、鰹節削り器があるという。
それを早速借りてきて、ポあねと父が鰹節を削る。
そしてぽんちゃんは、興奮しながらその様子を見る。
そしてポいもも、その光景を眺める。
鰹節というのはまずキッチンペーパーで、鰹節の表面のカビを乾拭きするそうです。
本鰹節は少し立てて斜めに持ち、鰹節削り器に押し当てながら真っ直ぐに勢い良く削っていく。
どうも尾っぽから削ると、粉になってしまうらしいです。
全く手伝いませんでしたが、難しそうです。
鰹節はおいしい。
お好み焼きやたこ焼きには、いっぱいかけたくなります!
でも鰹節はご飯に醤油をかけて食べるのが、一番好きです。
元々炭水化物の中でご飯が圧倒的に好きなので、鰹節ご飯だけで何杯も…まぁせいぜい2~3杯くらいですが食べちゃいます。
コンビニで、かつお節ごはんなるものが売られているのを発見。
それで思い出したのがこのお話。
いい香りがする鰹節を、目を血走らせながら欲しがるぽんちゃん。
「くれるにゃよね?
ぽんちゃんにもくれるにゃよね?」
必死です。
作業中のポあねと父のそばから、片時も離れようとしません。
早く食べたくて仕方がないようです。
鰹節は身体によい成分が、たくさん入っている。
でもマグネシウム・ミネラル分が豊富過ぎてねこさんには、逆に身体に良くないそうです。
過剰摂取が要因で腎不全・尿路疾患を引き起こす事がある。
それでも一日1グラム程度なら良いらしい。
1グラム…少ないですね…
ぽんちゃんだっておいしいもの欲しいよね?
食べたいよね?
「にゃ!そりゃそうにゃ!
身体に悪いものを食べちゃダメにゃって言うなら、にんげんだって一緒にゃしょ?」
そうです。
ねこさんにばっかり節制させてはいけません。
(年寄りのポにゃちゃんは、ポあねにしっかり食事の管理をされていますが)
人間は甘い物、揚げ物、塩分過多のものなど、身体に良くないものほど食べたがります。
“高血圧、高コレステロールなのだから控えなさい”
そうお医者さまに注意を受けても、隠れてコソコソ食べてしまう人間。
そんなことを続けていたら、薬漬けの日々になってしまうのに…
マメチュー先生も村長も、それは望んでいません。
医療費もかさみます。
そうなる前のセルフメディケーションです。
目指して欲しいのはヘルシー、健康志向の意識高い系女子です。
とはいえ…
ねこさんが欲しがるものを徹底的にあげないのも、それはそれでストレスになるかもしれません。
人間だって身体に良いからと、嫌いな物を無理に食べているとストレスがたまってしまいます。
ダイエットは明日からで良いのです。
たまになら鰹節、食べたって良いよね、ぽんちゃん?
「にゃ!」