マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

鬼猫の刃

この道の先には容易に、立ち入る事は出来ない。

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いや、決して立ち入ってはならない。


なぜなら立ち入った者は皆…

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大量の血痕。


不吉な禁域である、この場所で起きた惨殺事件?



道の先には立ち入ろうとする者を、阻むようにしている…何かがいる。


惨殺事件の犯人なのだろうか?

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それとも地獄の門番ケルベロス?


通行人に謎をかけ、答えられないと殺してしまうというスフィンクス?


惨殺事件の犯人は?


【犯人】ぽんちゃん

【被害者】ポいも

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惨殺事件の犯人は、まだまだミニマムサイズのぽんちゃんでした。


ぽんちゃんは物心?がついた時から…


ハイハイを卒業したくらいの、生後2ヶ月辺りから我が家にやって来るもの皆、傷つけた。


宅配の人など我が家に人がやって来ると、いの一番に玄関に出向くねこさん。


「宅配でーす」

タッタッタッタッ


そして…

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宅配の人に向かって盛大にわめき立てる。


それでも宅配の人はまだ、玄関先までしか来ないので“にゃーにゃー”と文句を言われるくらいですみます。


しかし我が家に遊びに来た、親戚に対しては…

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この事件以降、二度と遊びに来ることは無くなりました。

(一応隣の祖母宅には遊びに来ます)



そしてもちろん、遊びに来た友人に対しても同様の行為をしてしまいます。

  
あまりにないて喚いて大騒ぎするので、ぽんちゃんにはちょっと廊下に立っていてもらう事にしました。

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それでも窓の外からギャーギャー叫び続ける小さなねこ。



異常に騒ぎ続けるぽんちゃんに対して友人が
「入れてあげたら?」
と仏心を出してくれました。


友人の言葉に甘えて、早速窓を開けてあげた途端、殺人鬼の顔をしたねこが友人に襲いかかる。


ジャンプして飛びかかり、友人を仕留めようとする我が家のねこ。


「やばっ!」


咄嗟に友人をかばったポいも。


赤ちゃんねこの鋭く、細く、小さな爪がポいもの首にある太めの血管を切り裂く。



直後自分でも驚くほどの大量出血。


それを見た友人は引いてしまい、そそくさとご帰宅。



そして独り残されたポいもは、大量出血に対しティッシュで押さえようとする。


しかし全然間に合わず、ダッシュで洗面台に向かい血を洗い流す。



辺りは惨殺事件でもあったかのような状態。


ようやく出血が落ち着いた時に、帰宅した母。



「なっなに?どうしたの?この血っ?!
なにがあったの?」

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これが惨殺事件は顛末です。


一緒に暮らしているねこさんが、他人には全く懐かないのはちょっと嬉しい。

けっこう嬉しい。



でもぽんちゃんの態度は、度が過ぎています。


以後、友人も呼べなくなってしまいましたね。




しかし、そんなぽんちゃんを見ていて思った事。


ぽんちゃんは動物の扱いに慣れていない母には、普段から全く懐かず、いつも母の太い足をぶっ叩いて過ごしています。


 
それでも我が家へ侵入する事を、ぽんちゃんに許されている母。


そして母を叩く時は、爪も出さない。



ということは母に対し、ご飯を出す家畜としか思っていないような態度を取るぽんちゃんですが、一応は心を許していたのかな?



よかったね!母ちゃん。


よかった、よかった!