前回のお話
”月千円安くなるのでうちの会社に変更しませんか”というネット回線の営業の男性アーロン。
ポいもは今の回線の会社に断りの連絡をするのが面倒臭いので、変更しないとお断りをしたのですが、月千円節約できるありがたみをトクトクと語られてしまう。
ポいもの耳は最早、アーロンの会話のスピードについていっていませんでした。
おそらく彼の話に、何の興味もないからなのでしょう。
月千円安くなったらどんな恩恵を受けられるかこの私に説明をしている、それだけは雰囲気的に分かる。
”うるさいなぁ”
私が節約を始めてしまうとご飯すら買わなくなり、30キロ台まで体重を落としてしまうくらい突き詰めてしまうという…
そんなタイプであることをこの人は知らない。
月千円がどうのこうのとか、今更いらない。
何が得か損かは、私が自分で決めてきた。
節約したければするし、したくなければしない。
まだ説得をしようと試みているアーロン。
「いえ、今までの回線を利用するので大丈夫です」
「いやほんとに頑張りますので」
断っているのにしつこいアーロンに、本音を伝えてみた。
「あの、すいませんけど千円安くなるということより、断りの連絡をするのが面倒くさい、という方が勝つんです」
そう言い放つポいもに驚くアーロン。
アーロンはまさか現在契約している所に連絡をするのが嫌で渋っているだなんて、思いもしなかったのでしょう。
そう、本当に真正のめんどくさがり屋なのです。
カード類も、お店の人にしつこく勧められてもお断りします。
前に”今カードを作ると五千円安くなるんですよ”としつこく勧めてきた時も、住所やらなにやらを書かなきゃいけない方が億劫で断りました。
「私はどんなに金額が安くなろうと面倒くさい事の方が嫌なのです。いくら節約になろうとも私にとって面倒くさい工程が一つでも加わると私は全て断ってきました。特に他意はなく今回のご紹介もそういう理由でお断りします。私はそういう人間なのです。だから本当に結構です」
実際、節約をしていた時もそうでした。
”お金を使わない”という行為は、私にとって面倒くさくないので出来るのです。
結果、病的で、頭おかしめなことを言ってお断りしました。
ポあねにも理解されない、ポいもの部分。
ネットの料金が無料になるとか、プラスでお金を貰えちゃうとかであれば、さすがに面倒くさいよりも加入する方がお得だと判断したでしょうけれど、なにぶん素性もよく知れぬ相手だったので…
お断りした内容は大げさではなく真実だったので、相手にもすんなり伝わったようです。
驚いてはいましたが、これ以上は無理だなとようやく悟ってくれ、諦めてくれました。
さっさと次に行った方が早いですものね。
で、この人のことを調べてみた所、正規の会社の代理店のようでした。
しかし正規の会社なのに悪質な行為をしている可能性もある、そういう記載もありました。
不要なオプションに加入させられる、貰えるはずのキャッシュバックが受け取れなくなる、そんなことがあるらしいです。
私は変更しなかったので、普通に安くしてくれるだけの良いプランだった可能性もあります。
私はただ、お得よりも面倒臭くない人生を選ぶタイプなので、今回はお断りしました。
何が一番大切かは人それぞれということですね。
とはいえ勝手に話をすすめないで、いったん考える時間を与えて欲しいなぁと感じた一件でした。