マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

近所の猫おばさん・バーバラ その3

近所に住む猫おばさん・バーバラは、ポいもの食事の面倒をみてくれる猫のお母さんです。

f:id:maricats:20200801232359j:plain

前回のお話では、ヤモリをごちそうしてくれようとしました。


その時はお腹がいっぱいだったので、遠慮しましたが…


ある日の深夜、再び“ドーン!”というバーバラさん登場の合図がしました。


「またこんな真夜中にどうしたの?」


その時ポいもは、バーバラさんの口の中に“何か”がいた事には気付かず、ガラッと窓を開けてしまいました。


何も考えず窓を開けた瞬間…

「!!?」

バーバラさんの口の中から、何かが飛び出して行きました。


「………!あれはっ!」


“蛾”でした。


バーバラさんのお土産は、いつも元気に生きています。


「え?バーバラさん。
ポいも、今日もお腹いっぱいだよ」


深夜みんなが寝静まっている中、ポいもの部屋には蛾が舞っています。


気付くとバーバラさんはすでに、ポいものベッドの中に潜り込んで、スヤスヤと眠っていました。

f:id:maricats:20200801234000j:plain

「今日のお夕飯はそれにゃすよ…ムニャムニャ」
じゃないんですよ。
ホントに。


ねぇどうすんの?

この蛾と一晩、一緒に過ごすのはイヤですよ?


ねぇあの蛾、パタパタ舞ってるよ!?


今、蛍光灯に向かって一直線に飛んで行ったよ!


バーバラさんってば聞いてる?


そんなポいもの声に、誰も答えてくれない夏休みの深夜3時。


どうしよう…


さすがにそろそろ、寝ようと思っていたのに…


落ち着かない。
嫌すぎて眠れない。


蛾は嬉しそうに、蛍光灯にじゃれついています。


“…蛍光灯…!?”


いいことを思い付いたポいもさん。


懐中電灯を手にして蛍光灯を消し、部屋を真っ暗にしてから、窓辺に座り込んで懐中電灯を振り回す。

f:id:maricats:20200801235254j:plain

「ほら、あなたの好きなものがあるよ。
こっちだよ」


深夜に一人窓辺で、懐中電灯を振り回す女。


家の前の道路を、誰かが通りすぎて行きました。


「だからこっちだってば!
何してんの?早くして!」


さすがにこの姿を人に見られるのは厳しいです。


「来た来た!」


ようやっと罠に掛かってくれた!

蛾が懐中電灯の明かりにつられて、窓の外に出た瞬間…


「ふんっ!」

“ガラララッ”


普段トロいポいもですが、猛スピードで窓を閉めます。


良かった、一晩蛾と一緒に過ごす事にならなくて…


だからバーバラさん、ご飯は大丈夫だよ?


ちゃんと食べているから気にしないで。


寝ちゃってるから、聞いていないとおもうけど…