マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

猫の薬屋さん その1

植物には植物の薬。
人間には人間の薬。
動物には動物の薬。

お薬とはそういうものです。

昆虫には昆虫の…
そういえば昆虫の薬はあまり聞いたことがありませんし、昆虫用の病院もなさそうです。


昆虫が薬になって他の動物たちの役に立つことはあるのに。


こちらは頂くばかりで、全くありがたい限りです。

あともちろん、ねこさんには猫の薬。


こちらは、ねこ森町で暮らすねこさんたち。


どうやらお薬屋さんごっこをしているようです。


女の子たちが薬剤師役で男の子たちが患者さん役。

薬嫌いのねこさんたちが薬に慣れるように、マメチュー先生が勧めたお仕事体験。


マメチュー先生は普段から子どもさんたちにも、お仕事体験薬局バージョンを開催しています。



その時に扱うお薬の中身はお菓子なので、子どもさんにも楽しく学んでもらえます。


ねこさんたちもカリカリやらにぼしやらを、お薬に見立ててお勉強中。


一応薬剤師役の女の子たちは処方箋のようなものを確認しながら症状を聞き、お薬を渡しています。


患者薬の男の子たちは、薬剤師さんたちに手渡ししてもらってうれしそうです。


「今回はどうされましたのにゃ?」
「え?えっと…えっとにゃすね。肉球が乾燥していますのにゃ」


「それは大変にゃすね。おつらいにゃしょう?」
「そうなのにゃす」

「にゃら、このお薬をどうぞ」


手渡されたのは軟膏です。

中にはねこさん用につくられた生クリームのようなものが入っています。


「お口に塗るのにゃ?」
「肉球にぬるのですにゃよ」
「あ、そうにゃよね」


男の子は肉球に軟膏をせっせと塗っていますが、ついペロッとなめてしまっています。

もちろん舐めていいものです。


他の患者さんにも症状を聞いてシロップ剤(中身はミルク)やら、顆粒薬(鰹節)やらをお薬として手渡しています。



「次の患者さん、どうぞ」
「あのにゃすね。お腹が減っているのですにゃ。それを満たすくすりはありますにゃか?」


「もちろん。ねこ森町のお薬屋さんにはありますにゃよ」


小魚とカリカリが一包化されているお薬をいただく患者ねこさん。
もはや完全なお食事。


しかしお食事をすることも、身体をいたわり癒し、元気にしてくれる…そんなお薬のようなものです。

小魚カリカリはにんげんたちが食べていた小魚ナッツ、をおいしそうだと思っていたらしく、それのまねっこです。



一包化とは、本来一回に複数個服用するお薬を一袋ずつにまとめること。

高齢者など服用するお薬が多い患者さんでも、忘れたり飲み間違えたり紛失したりを防ぐことができるのです。


薬剤師に相談し、お医者様に確認をとってもらうことで一包化してもらうことができます。

「あと、もっと欲しいもの、食べてみたいものがあるのにゃすけれど」


すっかりお薬屋さんだということを忘れて、ねこさんは食べたいもののお話をしています。


「なんにゃすきゃ?」


薬はほんとに嫌いなねこさんたち。


ねこさんの欲しいものとは一体なんなのでしょう。

続きます