マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ほんとにあったひっちゃかめっちゃかな店 その1

信号がチカチカ点滅しています。


それを見た時…


・信号を見送ってもいい人

・絶対信号待ちをしたくなくて、走って信号を渡る人


せっかちな人とそうでない人、対応はそれぞれ全く違いますよね。


せっかちかちさんから見ると“信号をのんきに待てるって、どういう精神しているんだろう“なんて思ったりします。



今回はそんなにせっかちではない、けれど引っ込み思案のもち三さんのお話。

私服もOKな職場

www.mamechu.com



平日のランチの時間。


その日もち三さんは、職場から5、6分ほどの飲食店に、入店していました。


そこは牛丼や親子丼を素早く提供してくれる、いつもよく行くチェーン店。


安いのに美味しくて、さらに商品もすぐに運んでくれる、お気に入りのお店のひとつでした。


店内はそんなに混んでいなかったのですが“今日は、この店にして失敗したかな“と、入店後すぐ、もち三さんは思いました。


店員さんは初めて見るパートのおばさんたち。


彼女たちは明らかに、焦りながら仕事をしていました。

アセアセッ

そんな声が店内に響いています。


しかし食券をもう買ってしまっているので、お店を出ることができず、仕方なく空いている席に着席。


「13時からすぐ会議だから、余裕を持って会社に帰りたいけど、大丈夫だろうか」

もち三さんは、パートのおばさんたちの様子を伺いながら、そんなことを思っていました。


“もう、ひっちゃかめっちゃかよ“
パートのおばさんたちが、繰り返しそのセリフを言っています。


時間があればレジ待ちでも、エレベーターの待ち時間でも、イライラしない性格ですが、やはり予定がある場合は、時間に間に合うかどうか、不安になります。



そしてもち三さんが危惧していた通り、普段なら5分ほどで提供してくれる商品も、今日は出てくる気配がありません。



彼は、店内のお客さんの人数を確認してみます。


「5人。これなら流石に、間に合うかな」

続きます。