信号がチカチカ点滅しています。
それを見た時…
・信号を見送ってもいい人
・絶対信号待ちをしたくなくて、走って信号を渡る人
せっかちな人とそうでない人、対応はそれぞれ全く違いますよね。
せっかちかちさんから見ると“信号をのんきに待てるって、どういう精神しているんだろう“なんて思ったりします。
今回はそんなにせっかちではない、けれど引っ込み思案のもち三さんのお話。
平日のランチの時間。
その日もち三さんは、職場から5、6分ほどの飲食店に、入店していました。
そこは牛丼や親子丼を素早く提供してくれる、いつもよく行くチェーン店。
安いのに美味しくて、さらに商品もすぐに運んでくれる、お気に入りのお店のひとつでした。
店内はそんなに混んでいなかったのですが“今日は、この店にして失敗したかな“と、入店後すぐ、もち三さんは思いました。
店員さんは初めて見るパートのおばさんたち。
彼女たちは明らかに、焦りながら仕事をしていました。
そんな声が店内に響いています。
しかし食券をもう買ってしまっているので、お店を出ることができず、仕方なく空いている席に着席。
「13時からすぐ会議だから、余裕を持って会社に帰りたいけど、大丈夫だろうか」
もち三さんは、パートのおばさんたちの様子を伺いながら、そんなことを思っていました。
“もう、ひっちゃかめっちゃかよ“
パートのおばさんたちが、繰り返しそのセリフを言っています。
時間があればレジ待ちでも、エレベーターの待ち時間でも、イライラしない性格ですが、やはり予定がある場合は、時間に間に合うかどうか、不安になります。
そしてもち三さんが危惧していた通り、普段なら5分ほどで提供してくれる商品も、今日は出てくる気配がありません。
彼は、店内のお客さんの人数を確認してみます。
「5人。これなら流石に、間に合うかな」
続きます。