マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

姉の家を訪問

“はっくしょんっ!”



「目ぇかゆ~、顔もかゆいぃ」




ポいもは久々に、ねこアレルギー発症。



アレルギー薬も久し振りに使用。



なぜかというと、ポにゃちゃんに久し振りの再会をしたのです。


「ポにゃちゃん、久し振り。
覚えてる?」



ポいもは、ポあね宅に遊びに行きました。



「ちょっと痩せたかなー」



「にゃ?」



病気療養中のため、ポにゃちゃんは少し痩せたようでしたが、それでも食欲はあるようです。



「ちゅ~る食べてんの?」



「…ところでさっきから、お前誰にゃ?」

「むむ…
このくてぇ足のにおいは…

アイツにゃ!」

こちらも久し振りに、ポにゃちゃんの匂いを感じます。



“クンクン”

「この匂い…確かにポにゃちゃんだ。

ポにゃちゃんもくてぇや」



「にゃむっ!?」




「ポにゃちゃん、ご飯ばっかり食べてないで、お水も飲む?」

ポあね宅にあったウォーターサーバー。



「あっ、お水あげる前にさ…

ちょっと、思い付いたことがあるんだけど」



「なんだね、ポあね」



「効き水してみない?」



「効き水?」



突然、ポあねの思い付きで、効き水テストを行う。


ウォーターサーバーの水と、水道水の違いが分かれば合格です。



「水なんて味の違いあるの?」



「言っときますけどねー。
ウォーターサーバーの水はとっても美味しくて、グビグビのめちゃうんだから」



「へぇ…」



「このまま出しちゃうと、冷たさで分かっちゃうから」



ポあねは一生懸命、効き水テストの準備をしています。



「こっち見ないでね」



「見ませんよ」



さすがにずるしてまで、正解しようとは思いません。



ゲームをやるなら楽しまねば…


「はい、こっちみていいよ。

右と左、どちらがウォーターサーバーのお水でしょうか?」

「じゃあ、頂きます」


“ゴクゴク”


ポあねはポいもの様子を、じっと見つめています。



「!!」



“なにこれ、違う!
味、違う!明らかに違う”



答えを聞かなくても、確信出来るほど左右の水は味が違いました。




「右の水がウォーターサーバーだね?
クセがなく飲みやすい。


一方左の水は、いつも飲んでる水。
確実に水道水!」



………

拍子抜けするくらい、あっさり正解出来ました。



ウォーターサーバーと水道水が“硬水と軟水”くらいの違いがあるとは思っていなかったので、ちょっと驚き。

 

「じゃ、ポにゃちゃん、お水だよ。

ウォーターサーバーの美味しいお水」



マグネシウムの含有量の多いミネラルウォーターは与えてはいけないそうですが、ウォーターサーバーのお水は与えて大丈夫だそうです。



「ポにゃちゃん、そのお水いらないにゃ」

「なんで?」



「うまないからにゃ」


せっかくのウォーターサーバー。

ポにゃちゃんのお好みではないようです。



だけどねこさんも、ウォーターサーバーと水道水の味の違いが分かるのですね。