です。

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

心音

ウトウトしているケイヒさん。



ーうるさいと眠れないー



それはもちろんですが、あまりに静かでもなんだか眠れません。



風や雨、虫の音。

そしてヘリや車の音がたまに聞こえてくると、安心します。




まだ世界は動いている。




でもそんな音すら聞こえない。

とても静かな夜。




自分の心臓の音が、聞こえてしまうことがあります。



ドック、ドック…



「わっ!」


心臓の音が聞こえ、怯えて飛び起きるケイヒさん。

f:id:maricats:20210312223358j:plain

自分の心臓の音はなんか怖い…


自分の中に響き渡る、生きているんだと訴える音。



生を思うと、同時に死も思ってしまう。




この心臓の音が聞こえなくなる日のことを…



そしてリアルに再確認させられてしまいます。




自分の身体も“人体”だということを…



自分の中に確実にある、あの人体模型と同じもの。




心臓やら脳やら血管やらが自分の中にあるということは、知識としては知っています。

f:id:maricats:20210312223442j:plain

でもそれを自分の中にあるのだと、リアルに感じる事は出来ていない。



どこかで自分を二次元のものと同じように、思ったりしている。



だって実際に生で、自分の中のものを見たことはないから…



でも自分の心臓の音を聞くと、自分の中にもアレがあるんだと改めて実感させられます。



ドック、ドック…



怖い…


もし事故に遭ったりしたら自分の中から、あの内臓が外に飛び出したりして…




一方にゃこさん、幸せそうにいびきをかいて寝ています。

f:id:maricats:20210312223536j:plain

自分の心臓の音を聞くのは嫌ですが、ねこさんのおなかの音を聞くのは好きです。




ねこの音を聞く。

聞こえる。

生きてる。

ねこの匂いがする。

毛がふわふわしている。





ねこさんの音はむしろ安心します。



人間以外のリアル模型を、あまり見たことがないからでしょうか。



ねこさんのリアル内臓は、想像しません。

だから怖くもない。




「ギュルギュル、ゴリュゴリュ変な音してる。

変な音させてる癖に、にゃこときたらのんきに寝ている」





「にゃまにゃま…」



にゃこさん寝言?


眠っているのを少し邪魔してしまっても、またねこさんの音を聞きたくなってしまいます。

f:id:maricats:20210312223607j:plain

生きてる。

元気に…

今日も元気だ。



「くしゃんっ」


「にゃ?」



花粉に反応したケイヒさんのくしゃみに反応し、起きてしまうにゃこさん。


「にゃむ、おまえ。

寝とき言うてるにゃろ」


「ごめん。分かった分かった」

f:id:maricats:20210312223636j:plain

“ゴロゴロ…
ギュギュギュギュ~”


にゃこさんの音を聞きながら、眠りに落ちていきました。