マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

セラピーキャット、くしゃみする人が心配

「くしゃんっ」

花粉がはしゃぎ回る季節が、今年もやってきました。



花粉症のケイヒさんは症状を抑えるため、いつも強めの薬を服用しています。



ただ今日は車を運転する必要があったので、眠くならないタイプのアレルギー薬を服用。



その分、効き目は弱くなってしまいます。



「くしゃんっ」



なのでこうして多少くしゃみが出てしまう。



「あー…ぐずぐず…

くしゃみ疲れる~」



そんなケイヒさんの前に、丸っこい何かが…



「ん?あれ…
セラピーキャットさん」



セラピーキャットの制服を着たにゃこさんが、ケイヒさんの前で仁王立ちをしていました。



「何してんの?仕事?」

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「くしゃんっ」


「にゃ!」


にゃこさんは、くしゃみをするケイヒさんの手を強引に引く。



「なっなに?」



「くしゃみしてるにゃにゃいっ」



にゃこさんはくしゃみをしている音をキャッチしたため、ケイヒさんの元にやって来たようです。



「ああ…俺、花粉…」



「風邪をひいたんにゃしょ?
にゃこさん分かってるにゃ」



にゃこさんにはくしゃみの違いなど分かりません。



それはにゃこさんだけではなく、世間の人々も同じ。



なので花粉症の人は新型コロナ等と勘違いされないよう“花粉症です”というアピールするためのグッズを身に付けたりしているそうです。



「風邪の時は、ちゃんと休まないといけないにゃしょ!」



「いや、にゃこ俺…」



「ほら、寝るにゃ」



にゃこさんは草むらの上に、ケイヒさんを寝かせようとしています。



「ここで?」

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まだまだセラピーキャットとして、研修中のにゃこさん。



成長するまでは優しく見守る義務を課された、ポ村の住民たち。


仁王立ちでにゃこさんに見張られ、仕方なく寝てみせるケイヒさん。



せっかく今日は、眠くならないタイプの薬を飲んだのに…



「風邪の時はよく寝るのがイチバンにゃと、にゃこさん聞いとりますにゃ」



にゃこさんは満足げに、寝ているケイヒさんを見守っています。


ポ村の春の昼下がり。



ケイヒさんとにゃこさんは仲良くお昼寝です。

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「くしゃんっ」


ぐずぐず…