マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

音楽セラピー

行きたい大学に行け、なりたかった職業につけ、たくさんの友だちも出来た。


そして結婚をして愛する子どもも出来て家も購入し、ペットまで飼っている…そんな人生。



これは絵に描いたような幸せってやつなの?



それはそれで、もちろん幸せでしょうが、幸せのカタチは人それぞれ。


どんな環境でも、幸せと思うかどうかはその人次第です。




このところコロナのせいもあって、嫌なことばかり起きる、そんなふうに思っている方もいるでしょう。



大学には行けず友だちにも会えない。

お給料は下げられる。
さらには仕事も辞めさせられそう。

マスクの仕方について怒鳴られた。

せっかく夢のお店を持ったのに潰れそう。

コロナの後遺症で悩んでいるのに、差別まで受けた。



「ああ、もう毎日楽しくない!
不幸だなぁー!!

って思うのは今日までっ!

明日っから幸せって思おー!」



そうです。
どんな環境でも、幸不幸を決めるのは自分です。


何でも手に入れているように見えるのに不幸せそうな人もいれば、どんなことが起きても大してめげることなく前向きに行動出来る人もいます。




なんて言って…
口で言うのは簡単なんですけどね。



“幸せだと思う”

実際はそう簡単にはいかないのですが、少しでも幸せになるため、自分の心を癒してくれるものを見つける。



例えどんな状況でも、生きていかねばなりませんから…



人間以外の生物で、自ら死を求めるものはいません。



ですから少しでも楽しい毎日を過ごすために大事なのは、心を豊かに保ち続ける事です。



美味しいものを食べる。

毎週ドラマを見るのを楽しみにする。



何でもいいのです。
一つでもいい。

楽しみを見つける。




ぽあねにとっての癒しは、もちろんポにゃちゃんです。


それと音楽。


聴くのも好きですがギター・ピアノなど、演奏するのも大好きです。

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お医者さまたちとの新年会では、時折ピアノを披露していました。



ポいもも聴くのは好きですが、演奏に関してはからっきしです。



幼い頃にポあねと参加した、ピアノの発表会でのこと…

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ポいもとポあねは“メリーさんの羊”を連弾する予定でした。



「もうすぐ出番だね」


「うん。でばんだね」


一つ前の出番の人は、ジングルベルを弾いています。



それを聴きながら大人しく出番を待つ。


さて、いよいよ自分たちの番。


披露する曲は……。

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「あれれ?」


メリーさんの羊・ジングルベル

どちらも「ミ」始まりなのが混同した原因。


【メリーさんの羊】
ミーレドーレーミッミッミー


【ジングルベル】
ミッミッミッーミッミッミー
ミーソードーレミー


そのためメリーさんの羊を演奏しなければならないのに、こんがらがってジングルベルを弾き始めてしまう。



“ポあねが隣で慌てているなぁ”


そう思ったのを思い出します。



それはそうです。


ポいもと連弾でメリーさんの羊を弾かねばならないのに、隣で妹が別の曲を弾き始めているのですから…



なので演奏を一生懸命、中止させようとしてくる。


「??」


アポなポいもにはこの時はまだ、ポあねが慌てている理由が分かりません。


“どうして何度もやり直させるのかなぁ。

どうして慌てているのかなぁ”



「それジングルベルだよ!

メリーさんの羊を弾くんだよ」


そうハッキリ言っているのにも関わらず、よく分からないアポポいも…


自分が前の人につられて、ジングルベルを弾いてしまっている、その自覚が無かったのです。



しばらくしてようやく、雰囲気的に自分が間違えて弾いていると悟りました。



結局この時から数年後の小4位で、ポいもは早々にピアノを弾くのをやめてしまう。


ポいもにとって演奏するのは、癒しにはならなかったようです。


音楽は聴くだけで十分癒されますから…