マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ペット共生型マンションに住んでみた

前にポあね・ポにゃちゃんと一緒に住んでいたのは、犬猫ちゃんたちと暮らせる用に作られたマンション。


そのため住人の方たちはみな、犬猫ちゃんが好きな人ばかり。


玄関前のフロア付近でポにゃちゃんをお散歩させていても“あらねこちゃん!”と目を細めて温かく見守って下さいます。

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いつも思うことですが、宅配の人とかご近所の方に“ねこちゃん!”と優しく声をかけて貰えると、とても親近感がわき、嬉しくなってしまいます。


「ねこさん、お好きなんですか?」


尋ねたくなってしまいます。



住んでいても特に鳴き声とかが聞こえてこないので、住民の方全員がペットを飼っているのかは分かりません。


でもお隣とかを見回すと、たまにねこさんが窓辺に張りついてお外を見ていたりします。


可愛いです。


この犬猫ちゃん用マンション、ただのペット可のおうちと何が違うのかと言うと…


まずはキャットドアが付いています。


もっと前に住んでいた家はペット可ではありましたが、キャットドア等のオプションは付いていなかったので“ポいもの部屋・風呂・トイレ”以外は全てのドアを開け放していました。


そのお陰でポにゃちゃんは“ポあねの部屋・ダイニング・物置代わりの部屋”等を自由に行き来出来ていたのです。


「何であいつは部屋を閉めとるんにゃ!」



ポにゃちゃん、申し訳ないけどポいもは閉所が好きなんですよ。


ちょっとでも扉が開いていると、気になって落ち着かない。


なので開けっ放しにはしないのです。



ポにゃちゃんが“開けてくれぃ”と泣き喚いている時だけ、扉を開けてあげます。

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ポにゃちゃんの為に、わざわざ開けに行く。


でもポいも部屋では、長居をしないポにゃちゃん。


その癖、何度も扉を開けてくれとやって来るポにゃちゃん。



ちょっと面倒くさい…



ただその頃のポいもの部屋は、小さな4.5畳の部屋。



手を伸ばせば扉に届くので、面倒ではありますがそこまでの手間ではありませんでした。


一方新しいペットマンションは、部屋数が少なくなった分、ポいもの部屋が広くなってしまったので、ポにゃちゃんの為に扉を開けに行くのはとても面倒になってしまいました。



だけども新しい家には、キャットドアがあるのです。


家中の扉を開けっ放しにしなくても、ポにゃちゃんはあちこち行き来出来るようになったのです!


キャットドアがあれば、ポにゃちゃんが自分で扉をペカペカ開けて、自由に移動すればいいのです!



それはポいもがポにゃちゃんの為に、いちいち扉を開けに行かなくても良くなったと言うこと!!

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「よかった、よかった」


キャットドアがある家って、何となく憧れだったんですよ!



「って…え?あれ??」


ポにゃちゃんがこちらを見ている。


キャットドアの向こう側から、こちらを見ている…

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ポにゃちゃん、何でキャットドア使わないの?



そのキャットドアって、キャット用に存在するからキャットドアって言うんだよ?


「そうかっっ!」


ポにゃちゃんたら、キャットドアの使い方が分かってないのか!


ねこさんときたら、これだから…



「あのねポにゃちゃん、これペカペカ開くの。

こうやって通れるんだよ」


ポにゃちゃんの前でキャットドアから顔を出し、使い方を実演してみせる。

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「そこ…通れるにゃの?」


「そうだよ、通れるんだよ」



さすがポにゃちゃん、教えれば出来る子です。


キャットドアをペカペカと使って、あちこち部屋を行き来するようになりました。


キャットドアは、家の中に何カ所かあります。


さて、肝心のポいもの部屋と他の部屋に通じているキャットドア…


ポにゃちゃんは使用してくれているのでしょうか?


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この手の、前フリをする場合…

使わない方への布石です…



ってかポにゃちゃん、何でポいもの部屋のキャットドアだけ使わないの??


「おや?」


そのキャットドアを他の部屋のものと比べてみると、何か微妙に違います。


ポいもの部屋にあるキャットドアだけ、扉の下の部分にカチッと扉が閉まるように磁石が付いている。
 


ポにゃちゃんは、これが嫌なのか…


「ほら、ポにゃちゃんよく見て。

磁石付いてるけど、ここも通れるんだってば」


再び実演して見せても、ポにゃちゃんは黙って見ているだけです。


「ポにゃちゃん、扉開けといてあげるから!

通ればいいだけだから!

ここ!通ってごらん」


親切に声をかけてもポにゃちゃんは相変わらず、黙って見ています。


“磁石付きの扉を通るのは絶対嫌にゃ!”


そう思った事は、もう忘れることの無い生物、ねこ。



結局ポにゃちゃんが、ポいもの部屋の前で泣き喚くたびに扉を開けにいってあげることに…


「めんどくさ」



ポにゃちゃんに“ポいもの部屋見たい病”の症状が出ている時は、30秒に一度はポいもの部屋に来てしまうので、さすがに症状が落ち着くまでは開けっ放し。



しかし何故こうなるのか…


ペット共生型マンションには、キャットドアだけではなく壁にはキャットウォークも設置されています。



でもポにゃちゃんはじじいだから使いません。


高い所には登れないのです。



ポあねが買ってあげたキャットタワーも、使っていませんでしたからね。


キャットタワーに付いていた爪とぎだけは使ってくれたのが、不幸中の幸い。


キャットウォークはキャットタワー同様、ポあねが服やタオルを置いてしっかり活用しています。


何だか便利そうです。

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そしてペット共生型マンションで一番活躍したのは、玄関前に設置されていた“飛び出し防止用の柵”です。


じじいの癖にポにゃちゃんってば、隙あらば飛び出そうとするんですよね…



まだまだヨボヨボと、元気にやっているポにゃちゃんです。