マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ねこさん目覚まし

ポいもが、ポにゃちゃんやポあねと一緒に暮らしていた頃。

ポにゃちゃんによる“ねこさん目覚まし”で、起こされてしまう事が多々ありました。




ねこさんは夜行性と言われていますが“おうちねこさん”は大抵、人が起きる朝まで一緒に大人しく寝てくれています。



でも…


「にゃー!」

それでもねこさんは、起きる時間が少し早い。



“早いよ?きみ”



ねこさんが朝、一番楽しみにしているご飯。


「にゃー!」

ねこさん、もう我慢出来ない。



「ごはんにゃ、ごはんにゃ!
ごはんごはんごはんごはん…」



「ポにゃちゃん?まだ寝てるでしょー。

ご飯の時間はまだですよー」



「にゃー!」



“起きてくれるまで、なき続けるんにゃ!”

そんなねこさんの、覚悟が伝わってくる。




これはねこさんと暮らす、ほぼ全ての方が経験している事ではないでしょうか。




でもうちのポあねは、ねこさんに起こされる経験は、あまりなかったのでは…と、思います。


ポいもと共に暮らしていた頃に限っては…




「にゃー!」



(ポにゃちゃんが、今日も朝からご飯の催促をしている)



「にゃー!」



(ないてる…)



毎回、ポにゃちゃんの
“ごはん下さい”
と訴える声は聞こえるものの、眠くて仕方がないので、最初は聞こえないふりをしてしまいます。



「にゃー!」



ポにゃちゃんは寝ているのが分かっているからか、起こそうとするかのように、大声でないています。



そう言えばぽんちゃんなんかも朝、耳元でわめいていました。


ポにゃちゃん…
あと1時間、我慢して…
餓死はしないよ…



「にゃあ」


“ポにゃちゃん、お腹が減っているにゃのに!
何で寝てるんにゃ!”


そんな風に、なき続けています。


でも眠い…

なきつかれて、諦めてくれるのを待つことにします。



「にゃあぁ!」



でもねこさん、諦めない。



「にゃああぁ!」



ねこさんの方も実はずっと、お腹が減っているのを我慢していたのでしょう。


「ごはんにゃあ!
ごはんごはんごはんっ!」




それでも眠いから
(ポあねに任せよう)
と思ってしまっている。



だってポにゃちゃんと一緒の部屋で、寝てるんですもの。



あんなにわめかれたら、うるさいだろうし、気になって眠れないだろうし。




なのに…



ポあね無反応。



起きる気配、全くなし。





ポあねは寝つきが、とても良いです。

のび太くん並です。



履歴書の長所欄に書いてもいいと、思われる位の特技です。



一方で寝起きはどうやら、あまりよくなさそう。



ポあねの部屋から聞こえてくる、携帯の目覚まし音。



別部屋のポいもがその音でたまに起きてしまうのに対し、ポあねは一向に起きません。




「そうか…
ポあねは朝のねこさん目覚ましの音には、反応しないのか…」



そんなポあねに頼るのは諦めて、モソモソと起きていき、ポにゃちゃんのご飯を用意してあげる。


そんな日々…




でももう今は一緒に暮らしていない。


だからねこさん目覚ましによって、朝早くから起こされるなんて事はもうありません。




今のポいもを起こすものと言えば、マンション住人の部屋から聞こえる様々な目覚まし音だけです。



だけどそんなもので起こされるくらいなら、ねこさん目覚ましの方がマシでした。



ご飯をあげれば、静かになるし…


そのポにゃちゃんは今は高齢で、持病もあり。



朝はなかなか起きられないタイプのポあねと、二人暮らしです。




もし寝ている間に災害が起きた場合、ポあねはすぐに対処できるのでしょうか?




そしてポあねがちゃんと起きれた場合、ポにゃちゃんはぐずらないで、ポあねの言うことを聞くことが出来るのでしょうか…



ねこさんは基本的に単独行動をするため、協調性という概念がない。



だから寝ているのが分かっていても、ないてしまう。



とはいえ有事の際は、いいこにしてちゃんとポあねに協力し、困らせないで欲しいものです。