マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

誰なの?水虫…なの?

ポ村にある小さな公園で、何やら話し込むキノコさんとチーパさん。

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お二人はポ村のキレイな夕日が好きで毎日楽しみにしているのですが、たまに気味の悪い色をした夕日が、村を不気味に照らすことがあります。



“逢魔が時”
夕暮れ時のこと。

昼から夜に変わる時…
そんな時には“魔物が現れる“ “大きな災いがもたらされる”などと言われています。

夕暮れ時のことを黄昏時(誰そ彼)とも言います。
「そこにいるのは誰?」
日が暮れ始め、人の見分けもつかなくなってくる時間帯。

前から来る人影の正体が、魔物が化けた人なのかどうかも分からなくなる…
そんな不穏な雰囲気も感じる時…



ポ村でも闇の者が彷徨い歩くと言われています。

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「誰…?誰なの?」

正体不明の何かが、自分と重なったその時…

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夕暮れ時は、色々なものに気を付けなければいけません。


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突然物凄く、足が痒くなってしまったみたいです。


「水虫になってしまったみたいだよ。
いい薬あるかい?」


「患部はどの辺りですか?」


「どの辺り?」

「痒い部分です。水虫で多いのは足の指の間です。
他にも足の裏とか、踵の方にも水虫は出来ます。
特に足の裏には、他の部位に比べ痒みが強く出ると言われていますね」

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「それでいったら足の指だなぁ」

「患部はジュクジュクと湿っていますか?」

「そうだねぇ。どちらかというと」


「では液体タイプのお薬ではない方が良いですね。
アルコールが含まれているため、ジュクジュクしている患部に使用すると、しみて痛くなってしまいますよ」


オランさんは、とても不安そうに呟きました。

「痛いのは嫌だよ。じいさん」


「そうですよね。
では患部をサラッとさせる、パウダータイプにしますか?
クリームもありますけど」

「これにするよ。パウダーとやら。
…どの位で治るもんなのかなぁ」


「毎日薬をつけていれば、2週間程度で痒みは少なくなります。
但し皮膚が完全に入れ替わるまで、一ヶ月以上かかるので、完治するのも一ヶ月はかかると思います」


痒みがおさまって治ったようにみえても、白癬菌は完全に消失しないのです。

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「大変ですけど、一ヶ月程はお薬を塗り続けて下さいね」


「そうするよ。痒みがぶり返すのは嫌だもの。
人にうつすのも悪いしね」


「その後の再発予防用の石けんも有りますよ!
水虫の発症を防ぐには、足を清潔に保つことも大切です。
この石けんは、殺菌成分が含まれているんですよ」


「じゃあ、それも買って帰ろうかな。
医者にかかないようにするための、セルフメディケーションってやつだね」

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「う~ん!やっぱりキミの笑顔が結局、一番の薬だなぁ」

「いひひっ!
実は毎日鏡の前で、スマイル練習してるんです」


「おおっ!しっかり成果でておるっ!
じゃあ、そろそろここで恒例の、オランじいさんクイズな!」

「簡単なやつにして下さいね」


「さて、ここに来る前に飲んできたものは何でしょう」

「ええっ?飲んできたもの?
オランさんが好きなもの…コーヒー?」

「ピンポン!
じゃあ、ワシが今一番欲しいと思っているものは?」


「えー?何でしょう?
水虫が早く治るお薬?」

「ブー!!」


「ハズレ?」

「答えはな…知りたい?」 

「知りたいっ」

「答えは愛だよ」

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「いひひっ、じゃあお薬の中にも愛をい~っぱい入れておきますね」

「それはありがたいねぇ。
じゃあ、しっかり水虫治すから。
それで治ったら知らせに来るよ」

「待ってますね。
そうだ、血圧のお薬の方はしっかり飲まれてますか?
何か問題とかありませんか?」

「血圧の薬?問題無いと思うよ」


「よかった」

「血圧の薬は老人の常備薬だからね。
しっかり飲んどるよ」


パゴロウさんは、てんまさんとオランさんのやりとりを見つめていました。

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来局した時のオランさんは、とても不安そうにしていました。


でも今はてんまさんとのやりとりを経て、とても楽しそう。


優しくて柔らかな笑顔は薬として、本当に効果があるんだろうなぁ。

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パゴロウさん、思わず鏡を見ながら練習してみちゃいました。


(てんまさんも、定期処方しているオランさんの体調が安定していて、嬉しそうだったな)


ボクもあんなの風に会話が出来たら…



「みなさん、お疲れ様です」

「マメチュー先生」


「喉渇きませんか?
桃のフレッシュジュースがあるんですけど」

「桃ジュース!」

てんまさん嬉しそう!

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なんか気になる。

ボクに対する笑顔と、マメチュー先生に対する笑顔の微妙な違い。

営業用と、親しい人に対する笑顔の違いみたいな…


距離とられているのかなぁ…


そういうのって気づいてしまうと、ちょっと気になってしまいます。


嫌われているんじゃなければ、良いんだけど…