みなさんにもあると思います、好きな匂い。
人それぞれにある、好きな匂い。
メープルの匂い、好きです。
お菓子の袋に顔を突っ込んで、メープルの匂いを嗅ぎ取ってしまうまで、嗅ぎ続けます。
痒み止めのキンカンの匂いも好き。
より嗅ごうとして、鼻につけてしまう事もあります。
どこからか香ってくる、キンモクセイの匂いも好きです。
秋を感じます。
そして。
猫さんたちの匂い……は、好きとはちょっと違うのですが、何だか嗅ぎたくなってしまいます。
“あなたはどんな匂いなの?”
と、猫さんたちの匂いを確認したくなります。
外猫さんの匂いを嗅ぐと、どこで何をしていたか…何となく分かります。
「あなた、いっつも土の匂いするね。
また土の上をゴロゴロしてたんでしょう」
「キミは毛づくろいした直後だね?」
相変わらず変質的なことをしていますが、動物好きな人にはあるある行為でしょう。
隠れ逮捕者は、たくさんいそうです。
猫さんたちの匂いは、それぞれまったく違いますね。
なので匂いを知っている子なら、匂いを嗅げば誰だか分かります。
匂いで言えば、ぽんちゃんが一番好きです。
長く嗅いでいられます。
猫アレルギー発症の原因かと思われます。
自業自得ですね。
ポにゃちゃんの身体からはもう、ただただジジイ臭がします。
猫ジジイですから。
女子であるバーバラさんは…
独特な野生の臭いがします。
ちょっと長くは、嗅いでいられないなかぁ。
ご高齢になってからは、遊びに来なくなってしまったバーバラさん。
でも二十歳位まで?
とにかく、とても長生きされたと聞きます。
猫又にはなれたのでしょうか…
長くは嗅いでいられないのに、なんだかバーバラさんに会うたび、匂いを嗅いでしまいたくなる…
「ああ、この匂い。これがバーバラさん!」
ありますよね?
自分の足の爪の匂いを嗅いで、確認したくなるみたいな。
…ありません?
ご長寿猫さんのありがたい匂い。
なぜだか未だに覚えています。