マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

突然の事故や災害時に役立つお薬手帳

お友だちとのおしゃべりに夢中なキノコさん。

 

彼女たちの年頃の主な話題は、健康に関する事。

どうやら悩み事があるようです。

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お二人は、いつも服用しているお薬の名前を覚えられないようです。

 

「お薬手帳もね、忘れないようにいつもカバンに入れっぱなしにしてるんだけれど。
たまにカバンを替えたりするじゃない?
そうするとそのままお薬手帳の事、忘れちゃうのよね」

 

お薬手帳をいつでも持ち歩いていれば、薬剤の名前を覚えられなくても問題がないかもしれませんが…

 

確かに薬剤の名前は聞き慣れないカタカナ名が多く、覚えにくいかもしれません。

 

最近よくニュースで出ている、新型コロナウイルスの治療薬。

 

効果が期待されているものの薬剤の名も、みな聞き慣れないものばかり。

 

コロナの治療薬ではありませんが“ファルモルビシン”等何だかゲームのモンスターみたいな名前です。


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なのでゲームのモンスター名も大体覚えられません。

基本見た目で呼びます。

 

人に伝えるときは


“あの悪魔っぽいやつ”


みたいに言っちゃいます。
(名前を付けたクリエーターの方、ごめんなさいね)


ただ、お薬はそれできちんと伝わらなかった場合、とっても困ります。

 

薬剤名が分からなかったり、お薬手帳がない時…

特に”事故や災害時”には本当に困ります。

 

患者さんの情報がないと  

“アレルギー”

“危険な副作用”

等を起こしてしまう可能性がある為、むやみに薬を提供出来ないのです。

 

大抵の方はやはり名前はではなく、形や色で薬を判断しているようです。


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なので形や色だけで自分が服用している薬を判断している方は、その薬を包装し色・形を分からなくしてしまうと

“いつも飲んでいるのと違う”

と感じてしまうみたいです。

 

そして薬剤名を忘れてしまった患者さん。

薬剤師としては服用している薬を、正確に把握しなければならない。

お願いです、情報を下さい…。

残念ながら色・形だけでは何を服用しているのか判断出来ないのです。

 

名前を忘れてしまった人の情報が“黒髪の短髪”だけではどの人のことを言っているのか判断出来ないのと同じです。

 

もう少しヒント、欲しいです。

例えば頭文字とか薬の効果とか…


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聞き慣れない薬剤名を正確に覚えられなくても、ある程度ヒントがあれば万が一の時、普段服用しているお薬の名前を判断出来るかもしれません。

 

ただ、先程述べた色・形だけでご自分の薬を判断されている方というのはとても多いようです。

その為、同様の効果があるジェネリック(後発医薬品)は、わざと先発医薬品に色・形を似せているそうです。


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でも中には名前や見た目を覚えるどころか


「先生に任せてある」


という薬の事を全く覚える気のない患者さんもいらっしゃいます。
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病気や薬の事をネット・本で熱心に調べる患者さんがいる一方。

 

自分の体の事なのに面倒くさがって、興味すら持たれない方もいらっしゃる。

 

マメチュー先生、こういう時は日々反省です。

「ご自分の身体の事を把握しておく重要性やお薬手帳の必要性。
これらをもっと患者さんたちに知って貰うように努力しなければ」

 

実際何が起こるか分からない世の中とはいえ、事故や災害に巻き込まれる可能性は、そんなに多くは無いかもしれません。

 

しかし旅先で食あたり・熱を出す等のトラブルを経験する事は、あるかもしれない。


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お薬手帳を忘れて薬を服用出来ず、より苦しい思いをする事のないよう、常時薬を服用している方は気を付けて下さいね。