マメチュー先生の薬局で、患者さんに渡しているお薬手帳のデザインが変更されました。
ポ村出身の今、大人気の画家・トウキさんがデザインをしてくれました。
しかもマメチュー先生とクラゲさんがモデルです。
「本当有難いです。忙しい画家さんが私等の為に…しかもお会いした事もないのに。お礼をしなければ」
トウキさんに会うのはどうやら簡単な事では無さそうです。
「お礼をするのもご迷惑なのでしょうか?同じ小さな村に住んでいるのに、お目にかかった事すら…」
トウキさんがお薬手帳のデザインをしてくれた経緯はよく分かりません。
元々体調が良く無さそうなトウキさんに、医療機関を受診して欲しいと思っていた村長。
一応町の医師・薬剤師の顔を知ってもらう為に、くまじろ先生とマメチュー先生の写真を渡してはいたそうです。
結局、トウキさんにお礼を言うことが出来ないまま、本日も元気にお仕事。
「クロチワ様、お薬手帳はお持ちですか?」
「ええ、もちろん。薬局はよく行くし」
「お薬手帳のデザインって色々あるんですよね。
だから薬局ごとにお薬手帳使ってるんです。
最近可愛いの多くて。集めてるんですよ」
「だからここの薬局のお薬手帳も、頂きたいんですけど」
「クロチワ様、お薬手帳を集めるだけならよろしいのですが」
「?」
「お薬手帳はどの薬局でも使用可能ですので、ぜひ1冊にまとめて頂きたいのです」
「全部の薬局で使えるの?そうなんだ。
てっきりポイントカードみたいなものだと思ってました。
でもどうして1冊にしないと駄目なんですか?」
「患者さんの服用状態を正確に把握するためです」
“お薬手帳とは”
服用している薬、処方した医療機関・医師名等が記載されているもの。
他にも
薬の服用でアレルギー・副作用を起こしていないか。
複数の医療機関を受診している場合には、薬が重複していないか。
(ジェネリック医薬品等、商品名は異なるが、成分は同じという薬は多い)
飲み合わせの悪いものを調剤しないようにする為、処方された薬以外にどんな薬を服用しているか確認。
(危険な飲み合わせをしていると、薬が効きすぎるor効かなくなる事がある)
“グレープフルーツジュースとコレステロール薬等、飲み合わせの悪いものはいくつか存在します”
「今日からお薬手帳1冊にまとめますね」
「お願いします。一応市販の薬・漢方薬・サプリメント・健康食品等を摂取してしている場合は、ご自身でお薬手帳に記録しておいて頂けると助かります」
「処方されている薬以外の情報も必要なのね」
「はい、クロチワ様の健康をお守りするためです」
「でもそれはそれとして、ここの薬局のお薬手帳…下さいね?」
「あ、はい。お待ちください。
本当は恥ずかしいんですけど」
「恥ずかしい?あら、このモデル」
「ふふ、自慢のお薬手帳なんです。」