マメチュー先生の調剤薬局

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ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

のど飴大好き その2

前回のお話

ポ村住民の方たちとポ村産の青梅の話をするMRのペモリンさん。
村長とも話をしているペモリンさんの様子を、USAさんは訝し気にみつめていました。

「USA、仕事中に何を窓の外ばっかり見てるわけ?」
「梅干し婆さん」
「は?」


「あたしね、思うのよ。あれはさ、シワだらけの顔をさしていうんじゃないんだって」
「何の話?」

「だっていくらなんでも失礼過ぎない?しわしわのおばあさんを梅干しだなんて」
「まぁ、今そう言われたと思ったら、むっとはしたけど」

「最近張りのある梅干しもあるじゃない?蜂蜜で漬けた甘いやつ。あたしポ村のはちみつ漬けの梅干し好きー。んで、あれはいわゆる梅干し婆さんとはちょっと違うでしょ?」
「塩で長くつけた物ほど、しわしわなイメージはあるけど」

「そのしわしわな梅干し食べて、酸っぱくて口をすぼめた表情をする人のことを、梅干し婆っていうようになったと思うのよ」

梅干し婆さんの由来:酸っぱい時に口をすぼめた表情のことをいう説


「それって…失礼さに関してそんなにかわる?結局世の中の婆さんに対しては、失礼なんじゃないの?口すぼめた顔が婆さん面だって言ってんだから」
「いやいや、しわしわのおばあさんになって、直接”梅干し婆”って言われるのとはわけが違うでしょ?」

なーむー
「すっぱいって顔をしている子に、梅干し婆っていうのはさ。なんか可愛いじゃない」

「さっきから世の中のばあさんに対して、ずっと失礼な事いっている気がするけど」
「ポ村の村長って梅干し好きよね。そんでセルフメディケーション、セルフメディケーションって言って健康おたくな所あるじゃない?」
「…」

「健康を気にして、梅干しばかり食べている人のことを梅干し婆さんって呼ぶようになった、そんな説もあるのよ」
「何があるのよだ。USA一人の説でしょ?梅干しの食べ過ぎは塩分過多だよ。だいたい今、村長のことを梅干し婆っていった?」

「まぁまぁ」
「まぁまぁ?」

「だけどさ、梅って健康にいい部分もあるでしょ?ポ村で村長が梅を名産にしているのも、健康にいいからでしょ?」

続きます