マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その19

一話目からはこちら
www.mamechu.com
代役・ナメ江さん。2022年秋冬のお話。

前回のお話
給湯器故障・漏水を修繕してもらうため、管理会社に連絡をしたのですが、全くつながらない。
困惑していたところ、オーナーさんの方から”管理会社をかえた”との連絡を受けました。
その後すぐに新管理会社さんから連絡を頂き、ようやく給湯器・漏水の修繕に向けて動き始めました。

早速、新管理会社の方から漏水の具合や、給湯器の型番等を聞かれました。

「漏水の方はですね、ここ最近のことでして…水道料金に変化はないので、大した事態にはなっていないとは思います」
「そうなんですね」
「でも水道局の方から、修繕報告書を提出するようには言われています」
「給湯器の方はもう、水しか出ない状態なんですか?」
「一応、まだお湯が出るときもありますが、どんどん状態は悪化していますね。ほとんど水しか出ないことも多いです」
「給湯器の型番は分かりますか?」

給湯器の型番?

それ、聞かれてもよく分からないいなぁと思ってたやつだ。
分かんないから、部屋に取り付けられている給湯器のリモコンに書いてある番号を伝えてみた。

「それじゃないです」

違うか、やっぱり。

「給湯器の設置場所は、ベランダか外にあるメーターボックスなどの近くにあると思うのですが」

なるほど。

そもそも”給湯器”なるものがどんな形をしているのかすら、分からぬまま育ってきた。
自分でもどうやって育てば”給湯器”がなんなのか知らずに成長できたのかは分からないけれど、知らないのは確かなのです。

自分が知らないってことは、知ってる。
恥ずかしいくらい物知らずなのです。
今度は管理会社さんのせいではなく、自分のせいでウダウダっとなる。


ベランダにはどう見ても室外機以外は何もないので外にある”メーターボックス”付近にあるものと思われる。
外を見てみると”東京ガス”と書かれたなんとなく給湯器っぽいものが設置されてあった。

「あのっ。東京ガスって書かれているものがあるんですけれど」
「それは違います」

”違うの?”即座に否定される。

でも型番っぽいものも書かれているしな。
これめっちゃ給湯器っぽいんだけどな。
でも“違う”と言われれば、給湯器を知らない人間は立場が弱い。

おそらく今までのやり取りで“給湯器を知らないタイプの人間”であることはバレている。

だから他に給湯器っぽいものがないか、電話しながら部屋の中を行ったり来たりする。

他には給湯器っぽいものはない。

それらしきものは、ないない。
どうしたってない。


どうみても新管理会社の人に即座に否定された”あれ”が給湯器。

ササっと電話しながら片手でタブレットを開いて、給湯器がどんな形をしているのか検索してみる。

「むむ!?」

やっぱさっきの”東京ガス”って書いてある奴が給湯器じゃん。
めっちゃ同じような形してるじゃん。
その旨を今度は強気で伝えてみる。

「リンナイって書いてありますか?」
(それが記載されていないと、給湯器じゃないの?)
「いえ、どこにも書いてないです。でも型番らしきものは書いてあるので」

一応、その番号を伝えてみる。
どうやら型番を検索して、該当の給湯器がヒットしたらしい。
「この型番の給湯器、ありますね」

……。

(ねぇ、管理会社の人。当たってたね?ねぇねぇ!)

それでも疑われてしまっているらしく、写真を送るよう言われてしまう。

”だって書いていないもの。リンナイって”
疑われたので気になって、他のマンションの給湯器を確認してみました。
リンナイと記載されているものもありましたが、ないものもある。

決めつけは良くないですね。
うちの給湯器は、書いていないのです。

「違っていたら業者の人も当日困ると思うので」
「それは、たしかにね」
しっかりした管理会社でよかったです。

それにしても余計な時間がかかってしまいました。
でももう給湯器の写真も送ったので、あとは業者さんに修理して頂くだけです!
♨️ ♨️ ♨️
すでに温かいお湯に浸かっている気分🤭フフフ

続きます