近所のねこ屋敷から遊びに来る、三毛猫の娘みちぇ。
ポ宅を気に入ったようで、連日連夜訪れるようになりました。
そしてお泊まりしていく日も増えてきた。
最早実家にいるより、ポ宅にいることの方が多いのでは?というくらいです。
これではさすがに、ねこ屋敷の方たちもみちぇが心配…
ということで夜は泊まらせず、母が必ずみちぇを帰らせる事にしました。
「これからは夜9時には、帰って貰うわよ」
その日以来、みちぇがお帰りになる夜9時頃になると…
このあとみちぇは、母に簡単に捕まってしまう。
これが原因でみちぇはすっかり、母の動向を気にするようになりました。
夜9時前は母がどんなに歩き回っていても気にしないみちぇですが、夜9時を回った途端…
母の動きに一気に敏感になります。
“あのおばさんがまた…
アタチを追い出そうとしにくるわ”
どうやらうちの母が、自分を捕まえに来る時の足音が分かるようです。
母がポいもの部屋に、みちぇを捕まえに来る頃…
毎回すでに、みちぇはテレビの裏に隠れています。
隠れているのですが、いつもみちぇは頭隠して尻隠さずなので、すぐ発見されてしまいます。
「みちぇ~、またしっぽ出てるよ!」
なのですぐ捕まる。
“いやよ~!タスケテ~!”
可哀相にみちぇ、泣きわめいています。
このお帰りの儀式の時のみ!そして唯一。
みちぇが帰りたくなくて、ポいもにしがみ付いてくれる!
刹那の幸せ時間ー。
時間は刹那のですが、毎夜全くの同じ事が繰り返されます。
結局毎日しがみついて貰えるのです。
みちぇには憂鬱な時間なのでしょうが、ポいもさんはちょっと楽しい。
ねこさんはおつむが成長しないので、毎夜9時になると一生懸命隠れています。
そして毎回しっぽも出ている。
捕まる…
夜の可愛いやりとり。
でもねぇ、みちぇ。
ポ宅に遊びに来てくれるのは嬉しいけど、おうちの人ともたまには一緒に過ごしてあげないと。
あなたは女の子なんだから顔出してあげないままだと、やっぱり心配すると思うよ?