です。

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

天使になったねこ

毎日ぼんやりと生活しているだけですが、そんな中でもちょっとした偶然に遭遇することがあります。


特にポあねと離れて実家で暮らしていた頃、妙な偶然が何度かありました。



その中で覚えているものは親戚の結婚式でポあねと久し振りに会ったとき、偶然同じバックを持っていたり…

(普段そこまで服装などが、似ている訳ではありません)



「オススメの本があるんだ」
とポあねから電話がかかってきたその日に、ポいもも同じ本をたまたま購入していたり…


そんなとても小さな偶然。




もう数年前の話になりますが、ある日ぽんちゃんを連れて病院に行きました。

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何だか具合が悪そうだったのです。



ぽんちゃんが具合悪そうな時は、ぽんちゃんに嫌われながらも、母がよく病院に連れて行ってくれていました。



時には父が連れて行く事もありました。



でもその日はなぜか…


どういう訳か、家族全員でぽんちゃんを病院に連れて行く事になりました。


ポあねはすでに家を出ていたのでいませんでしたが父、母、ポいもの三人でぽんちゃんと一緒に病院へ向かいました。


今まで病院に行くのに、わざわざ全員揃って行ったことなどありません。


何故でしょう…


でもその日は家族全員で、ぽんちゃんと病院へ行ったのです。


普段ぽんちゃんは具合が悪くても、動物のお医者様が注射を打って下さると、打って変わったように元気になり食欲も回復し、家の中を走り回ったりしていました。


だからその日も、その注射を打って貰えればそうやって元気になってくれると思っていました。


しかし…


残念ながらその日は注射を打った途端…


元気になるどころか、急にぽんちゃんの目に生気が無くなっていきました。



どんどん光が失われていくぽんちゃんの瞳。


そんなぽんちゃんの様子に目が離せず、固まったままジッと見つめていました。


何で?どうしたの?


“この子が遠くへ行こうとしている。
ひとりでどこかに行こうとしている”



私が固まっている一方…

父は何を思ったのか、そのまま無理矢理ぽんちゃんを起こして、連れて帰ろうとしていました。


「帰ればもう大丈夫だから」

父はそんなことを呟いている。



どうやらまだ、いつものように家に連れて帰ったら、元気になると思い込んでいるようです。



「だめだよ…」


「え?」


「もうだめだよっ」


たまらず父に向かって、そう叫んでいました。



その時にはもう…

ぽんちゃんの目の光は、完全に失われていました。


暗い目をして、ものも言わず固まっているぽんちゃん。





初めてぽんちゃんが、我が家にやって来た時。


まだうまれたての赤ちゃんで目は開かず、ヘソの緒もついたままの小さな小さなねこちゃんでした。


初めて一緒に暮らすことになったねこさん。


分からないことも多く、手探り状態で一緒に育っていきました。



ぽんちゃんは寂しがり屋さんで、いつも一緒に寝たがり、いつも抱っこをせがんでいました。


名前を呼ぶと、走って駆け付けて来てくれたぽんちゃん。


そんなぽんちゃんは家族全員に見守られて、天国にいってしまいました。




ぽんちゃんを最後に病院に連れて行った日。



その日にぽんちゃんと、お別れするなどとは思わず…


でもなぜだか全員で、ぽんちゃんと一緒に病院へ。



最初で最後になりましたが、ぽんちゃんを全員で動物病院に連れて行ったおかげで、しっかり最期を看取りお別れすることが出来ました。


これは偶然なのでしょうか?
それとも必然?


やっぱり寂しがり屋のぽんちゃんが、望んだことだったのかもしれません。



だけれども置いていかれてしまった人間は、毎日涙が流れる日々を送る。


一日中勝手に涙が流れてきます。


繰り返し繰り返し、ぽんちゃんがそばにいてくれた日々に戻らないだろうかと思う。



食卓に座っても食べる気にはなりません。



いつも食事の時間になると一緒になって横に座っていたぽんちゃんがもういない事を改めて思い知らされるから…


そしてぽんちゃんをお墓に埋葬する時も、また涙を流す。


“こんな悲しい思いをするなら、一生動物は飼いたくない”

そう思っていました。



そんな悲しみにくれている頃。


我が家に新顔のねこさんが遊びに来きました。



ご近所の猫屋敷で、新たに迎え入れたらしいまだ幼いねこさん。



今までの猫屋敷のねこさんの中では、とても人懐こい。



そしてこのねこさんの外見がまた…



どことなく、ぽんちゃんに似ている。



とらじろちゃんという男の子のねこさんでした。



ポいもは早速とらじろちゃんの存在を、両親に知らせに行く。


「なっなんか、ぽんちゃんにそっくりなこねこさんが来たよ」


「ほんとだ」


「あら。ぽんちゃんそっくりね」

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これは…偶然の出会いなのでしょうか?



ぽんちゃんが帰ってきたの?



いえ、そうではありませんでした…



毛並みなど外見は似ているのですが、性格は全然違います。



懐っこいとらじろちゃんですが、抱っこはせがんできませんし、名前を呼んでもそばには来てくれません。



“やっぱり似てない。全然似てない”



なのに両親は本気でぽんちゃんと、とらじろちゃんがごっちゃになっているようで、普通にとらじろちゃんに「ぽんちゃん」と間違えて呼びかけています。


“その子はぽんちゃんなんかじゃない”



外見が似ているより、内面が似ている方がよりぽんちゃんを感じるようです。



そしてよりぽんちゃんの方がいいと思いました。




“甘えん坊で、わがままで、寂しがり屋のぽんちゃんがいい”

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とはいえとらじろちゃんの存在は
それはそれでとても癒やされました。


食欲も戻りました。



ぽんちゃんがいなくなってしまったこと…

必ず涙してしまうのでしばらく人に話すことは出来ませんでしたが、とらじろちゃんが遊びに来てくれていたおかげで立ち直りは早かったんじゃないかな…なんて思います。


ねこさんの癒しの力は凄いですね。


現在ぽんちゃんは、にゃこさんには生まれ変わってセラピーキャットとして人々を癒やすため研修中です。


世の中のねこさんたち、いつも癒しをありがとう。