「おしゃれは我慢」なんて、誰が言い出したのでしょうね。
私が若いころ。
10代後半から20代前半の多感な時期は、ちょっと背伸びしてでも、高めのヒールに憧れる人が多かった気がします。
私、ポいもにとってもちょっと憧れ。
しかし、足に合わない靴を無理して履き続けた結果、おしゃれどころではない、まさかの“頭部激突事件”を引き起こしてしまったのです…。
夜中、静まり返った実家の前で、除夜の鐘のような音が響き渡る──。
今回は、若気の至りが招いた、呆れと痛みが入り混じるヒール失敗談のその2をお届けします。
その1:事件の序章。ヒールを履く若者の心理
私は、足の形自体が靴に合いにくいタイプ。なのにも関わらず、ちょっとでも背が高く見えるよう、ヒールが高めの靴にばかり惹かれていました。
半ば修行のような気持ちで、足がボロボロになるのを覚悟して、無理やりヒールを履き続けていたのです。
この数年後にはすっかり憧れは消え去り、履き心地の良い靴しか買わなくなるのですが…
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ポいもの足は、あまり歩かないこともあってか、皮が柔らかく、すぐ靴擦れや水ぶくれができてしまいます。特に、重力がかかる親指の下あたりと、踵(かかと)の皮膚はいつも悲鳴をあげていました。

その日は友人と遊びに行った帰り。時刻は終電過ぎの午前様。
「足痛ったーー!!しんどすぎる…」
我慢に我慢を重ね、頑張り続けたポいも。

足の裏の皮は、両足ともすでに大きく剥がれ、地面に足を着けることすら激痛が走るほどの、まさに“満身創痍”の状態。
幸い最寄り駅までは自転車で行っていたため、自宅までは歩くことなく順調。
「あとは無事、自転車を降りれれば、どうにかなる…!」
そう自分に言い聞かせ、痛みをこらえて、なんとか実家の壁際に自転車を停めようとした、その時です。
その2:絶叫!夜中に響き渡った、除夜の鐘
自転車を降りるため、サドルから腰を浮かせ、地面に足を着けようとした瞬間。
激痛が、全身を貫きました。
足の裏の剥がれた皮と、足ズレ防止用に貼っていた粘着テープが接着剤のようにくっついており、足を地面に着けようとしたことで、ミュールに薄い足の皮の部分だけが引っ張られてしまったのです。
「ヒッ…!」
あまりの激痛に力が抜け、バランスを崩したポいもは、そのまま自転車の後ろにド派手にひっくり返りました。

次の瞬間、私の頭部は、背後の実家の壁に激しく激突したのです。
“ゴーーーンッッッ!!”
真夜中の住宅街に響き渡る、除夜の鐘のような、それはそれは派手な鈍い音。
痛みは、足から頭に移り、目の前がチカチカしました。
自宅で寝ていた母が「何事か!?」と飛び起きるほどの、大事件。
その3:死んだかと思った、その時、友人は。
青ざめた顔で、頭を抱えて倒れている私を上から見下ろす友人。
「ホントに…死んだかと思った」
ようやく出た友人の言葉が、その時の衝撃の大きさを物語っていました。それくらいすさまじい音を立て、壁に頭をぶつけたのです。
まさか、ヒールを履いた若気の至りが、頭の怪我に繋がるとは、思いもしませんでした。
幸い大事には至りませんでしたが、その夜は頭の腫れと、足のヒリヒリとした痛みに挟まれ、全く眠れない夜を過ごしました。
「足を長く見せたい」というコンプレックスから始まったヒール生活でしたが、この一件でおしゃれよりも、体を優先する人間に、あっさり転向しました。

■マメチュー先生のマメ知識■
【知っておくと安心】痛い靴擦れ・水ぶくれの正しい治し方と応急処置
【靴ずれの正しい処置】 患部は洗浄し清潔にしましょう。傷口は靴擦れ用の絆創膏などで乾燥させないようにし、湿潤療法を行いましょう。(詳しくは記事「湿潤療法」を参照)
【水ぶくれの正しい処置】 決して潰してはいけません!潰してしまうと細菌が入り込み、治りが遅くなることがあります。我慢できずつぶしてしまった場合は、殺菌・消毒・鎮痛効果のある軟膏を使用し、化膿した場合は抗生剤を使用して下さい。
【応急処置】 出先で靴擦れをおこしてしまった場合は、ワセリンやリップクリーム・ハンドクリームを塗ると摩擦を減らせますよ。
※三すくみの店主、フロ次さんのガマの油でも効果があると思います。
