マメチュー先生の調剤薬局

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ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ねこ森町のニャロウィンパーティー その4

前回の続き
まゆさんからニャロウィンの日の特別なおまじない“Trick or Treat”を教わったねこさんたち。

ダイちゃん・トト君・にゃこさんはたちはみんなでかぼちゃプリンを届けるため、ニャロウィンパーティーに参加するため、ねこ森町に向かうことにしました。


瞬発力はあるけれど持久力はないねこさんたちは、休み休み遊びながら少しずつ前に進みます。


途中で草をハミハミし、秋にパタパタと飛んでいる虫を追いかけます。

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「何して遊ぶにゃ?」


「ガンダムごっこ!」


気付いたらすぐ遊び始めてしまうねこさんたち。

だめだめ!はしゃぎ過ぎです。


「みんなを連れて、迷子になるわけにはいかないにゃ」


犬のおまわりさんであるれん君・ちくわさん・おもちさんにも迷惑はかけられません。



そして夕暮れまでに、みんなでニャロウィンパーティーに参加しなくては!


遊びたくなる気持ちを抑え、みんなは小川にかかる橋を渡り、草原をテコテコ歩いて行きます。

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どんどん歩き進めて行くと、目の前に森があらわれました。


今日はいつものポ村の森が、なんだか違って見えます。

なぜなら…

「!!」

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「なんにゃ、木じじいにゃ!」


いつもマメクスリカフェにいる木じじい。


虫さんとともにハロウィンの日の、大人のサービスをしてくれているようです。


でもさっきから感じていたのですが、木じじい以外にも何かがいるようです。


「なんにゃろ?」



「敵?やっつけてやる!」


トト君、強気です。


ウロついているのは、何となく小さな生物のようです。


「危ないにゃ!
悪霊の魂とかかもしれないにゃよ」


「そう?」



ここで一旦、これまでに消耗してしまった体力を回復するため、ねこさんたちは休憩をとることにしました。



「ここで休むにゃ」

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にゃこさんが休憩場所に選んだのは、ポ村で有名な画家のトウキさんの上でした。


トウキさんは普段からフラフラと歩いては、好きな所でこうして眠っています。


にゃこさんは眠っている人を見かけると、乗っかりたくなるのです。


なにしろ温かいですからね。



「お腹減ったにゃ…」


みんなでかぼちゃプリンを眺めます。


見ていると食べたくなってしまうものです。


“だめだめ”


かぼちゃプリンは、ねこ森町のみなさんに差しあげるのなのです。



「にゃ?ちゅ~るがあるにゃ」


よく見るとバッグの中に、ちゅ~るが入っていました。



どうやらまゆさんが、入れておいてくれたようです。



とはいえ一つしかちゅ~るが無かったので、みんなで仲良く分けて食べることに…

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ねこさんたちに乗っかられているトウキさんは、温かいからか再び眠ってしまいました。


休憩中のにゃこさん、ダイちゃんにツンツンされます。


「そろそろ行かないと…」


トト君もチー君に早く会いたそうです。



ダイちゃんも一緒に住む家族のみんなに、会いたそうにしています。

おうちの方も心配しているかもしれません…



このままではかぼちゃプリンも届けられないし、ニャロウィンパーティーにも参加出来なくなってしまいます。


空を見上げると太陽も傾き始めていました。



「きっともう少しでねこ森町にゃ。
もう一踏ん張り、頑張るにゃ!」



しかしにゃこさんは、休憩中に置いておいたかぼちゃプリンが入っているバッグを、そのまま置き忘れてしまいました。



にゃこさんの頭の中は“ねこ森町に行く”それだけでいっぱいになってしまったみたい…



このままではあとでまゆさんに、怒られてしまうでしょう。



そしてにゃこさんが、もう一つ気をとられていること。


やっぱり誰かに見られている気がします。


素早く動く何かがいる…



近頃見かける謎の生物でしょうか?



それともポ村にはびこる悪しきもの?カゲ?

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もしくは…


普段からまゆさんに“可愛いから悪い人に連れ去られないか心配”と言われているにゃこさん。


(にゃこさんが可愛いばっかりに、悪霊たちに狙われているんにゃろか…)



可愛すぎてハロウィンの日に、悪い霊に連れ去られてしまうかもしれない…

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「みんな!そんなに早く歩いちゃいやにゃ!
置いていっちゃいやにゃ!」


やはり後ろから誰かが、追いかけてくる気配がある。



さっきからねこさんたちの周囲をウロついているもの…
それは何者なのでしょうか?


次回へ続きます