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※代役・ナメ江さん。2022年、秋冬のお話です。
前回のお話
マンションの給湯器と携帯が壊れている状態で、日々を過ごしているポいも。
腰が重いせいで、なんの行動も起こさないままです。
携帯くらい、すぐ買いに行けばいいのですけれどね。
携帯の調子が悪いからお店の人に見て貰うとか、いっそ買い替えるとかある程度労力がいるじゃないですか?
お金もいる。
それがいやなのです。
けっこうな勢いでいやなんです。
日常とちょっとでも違う行動をするのを、極端に嫌います。
例えば、対面でなければ受け取りが出来ない郵便物を受け取ることすら、いやなのです。
ほんの一瞬の出来事なのですけれどね。
ポいもは、声が大きくよくおしゃべりだと言われるのですが、とても社交性が低いです。
一人は寂しいという気持ちは分かるけれど、一人の方が楽という感情の方が上回っているんだと思います。
実家にいる時、両親相手ですら同じ部屋に長くいることはできませんでした。
食後、どうせ同じ番組を見るのに、すぐに自分の部屋に帰ってしまう。
自分の部屋で一人で見ていたいのです。
自分以外に人がいると思うだけで、なぜだか落ち着かなくなってしまうわけです。
ついでに言うと広い部屋も落ち着きません。
自分を取り囲むように、壁がぴったりとしている狭い今の住まいが、とっても落ち着けて、私にとっては居心地が良い場所なのです。
より狭く感じられるよう、キッチンとバスルームに繋がる出入り口にはつっかえ棒にカーテンを取り付けております。
部屋を広く感じれるようにするのではなく、狭く感じられるようしているんです。
そんな人間であるため、携帯の修理・購入、どちらも少しは人と接しなければいけないので躊躇するのです。
電話も対面も人と関わるのは、苦手なのです。
その道中にも人がいますし。
会話しなくても、人がうようよ歩いているだけでも苦手。
早く部屋に帰りたいって思いながら、歩いているのです。
クレジットカードもね、持っていないんですよ。
だからネット購入、不可なのです。
置き配システムというのはいいですね、とは思っています。
一方で、ポあねは柔らかいしゃべり方で、余計なおしゃべりもしないタイプ。
でもアグレッシブで行動的。
ピアノ習ってギター習って、ジム行って。
ああ、ジムはすぐやめちゃいましたけどね。
ギターの先生とは、青森旅行までしたそうです。
旅行と言えば、一人で屋久島に行って民宿のおじさんと楽しくおしゃべりしてきたという話も聞きましたし。
一人でと言えば、市とか区の体育館へ行って、バドミントンしてきたとかも言っていましたね。
他には飲食店で知り合ったマスターと一緒にバンド?組んだり、薬剤師しながら色んな資格を取ったりと、ポいもには考えられないくらい行動的な人なのです。
ある日、そんなポあねがポいも宅に遊びに来ました。
続きます