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前回のお話
クリスマスを楽しみにしていたUSAさんですが、なにやら体調が良くないそうです。仕事終わり、薬局に遊びに来ていたくまじろ先生から問診を受けた結果”寒暖差疲労では?”と診断されます。
「自律神経が乱れて冷えやすくなる。食欲もなくなるよ」
一日の最低・最高気温に差がある、室内外の温度差も大きくなる、そんな季節におきやすい症状。
その差に対応するため熱を作ったり、放出したり必要以上に体はエネルギーを消費してしまうのです。
「そうなんですね。じゃぁ、あたしその寒暖差疲労なのかも」
「USA、体調を戻すためにもしっかり休んでなよ。ゆっくり寝てるといい。1週間くらい。ね?」
「1週間も休んだら、クリスマス終わって大晦日が来ちゃうじゃない。」
「でも心配だから」
「まゆちゃん、クリスマスパーティーにあたしを呼ばない気なんでしょ?ねぇ、くまじろ先生!どうしたら治ります?」
「でもUSAさん、睡眠は本当に大事ですよ」
「そうそう、睡眠大事。あと体も動かしなさい。そして体を温めるものを食べるといい。温活ってやつだよ」
「体を温めるといえば、葛湯がありますよ。生姜味がちょうど余ってて」
「マメチュー先生、大丈夫です。葛湯あんまり好きじゃないんで」
「生意気かよ…USAなんて痔になればいい」
「なるとしたらまゆちゃんですー。便秘のくせに」
「いいんですよ。好き嫌いは誰にでもあります。ストレス溜めてまで行うのは良くないですからね」
マメチュー先生、気を取り直して更にアドバイス。
お風呂にゆっくり浸かったり、アロマでリラックスするのも良いでしょう。
「それってなんか素敵。都会女子って感じ。さっそく帰って実践してみよう」
先程までしんどそうだったUSAさんですが、少しテンションが上がったようです。
「ねぇ、にゃこおちっこ」
「え?おしっこ?」
「USAっ、にゃここっちに貸して。トイレ連れてくっ」
「うん!」
「もっちゃうにゃ」
「あ!」
にゃこさん、まゆさんに預けられる前の、USAさんのお膝でちょぴ漏れ。
「あー、USAごめんっ!クリーニング代出すから!ねっ?」
「ごめんなさいにゃ」
「いいのよ、そんな。にゃこちゃんは仕方ないもの」
にゃこさんは寒くておトイレを我慢していたようです。
「なんかにゃこちゃん騒動のおかげで、疲れとだるさが飛んで行ってみたい」
どちらにしても帰宅後、しっかりお風呂を満喫したUSAさん。
「ふんふーん」
「ふぅ、お風呂でさっぱりしたけど、やっぱりまだちょっとだるいなぁ」
帰宅して一息つくと、仕事による疲れとだるさに改めて気づきます。
今まではみんなと一緒で少し気分も上がっていたのでしょう。
今日はアドバイス通り、体を温めて、さくさく寝て体調を整えることにします。
USAさんはベッドで横になりながら、マメチュー先生が言っていたことを思い出していました。
”クリスマス、楽しみにしていてくださいね。身体があったまる美味しいお料理を用意していますから、それまでに体調治しましょう!”
”ほんとですか?分かりました!めっちゃ楽しみです”
よりクリスマスが楽しみになったUSAさんです。