マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ミツバチの暮らし その1

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「ママ!おはよう」

「おはよう。今日もお仕事頑張ってね」

「はい!」

 

毎朝お仕事前に、ママにしっかり挨拶するのが、我が家の大切なルール。うちは家族が多いから、一日一回以上は必ずママに顔を見せることになっている。

 

ママはもちろん、他の家族も大好きだし、お仕事するのだって楽しい。生まれたばかりの赤ちゃんたちの為に、お花の蜜を集めるのはやりがいを感じてる。

けどね、ちょっと忙しいなって思うときもある。

 

アタシたちの勤務時間は一日6~8時間。

残念ながら休日はなし。

 

お姉さんになってまず、最初に行うのがお部屋のお掃除。そのあとは子育て、おうち作りや修復、そして花粉をつぶして蜜を運ぶ作業へと仕事内容は変化していく。

 

今はようやくお外に出て、お花の蜜から食料を調達してくるお仕事になった。

この人はアタシたちのビッグママより、もっと大きな人間のママ。いつも優しくお世話してくれる人。

 

「お仕事たいへんだね」

「うん、でも小さい時から、憧れていた蜜を運ぶお仕事だから頑張らなくちゃ」

 

そう、憧れてた。

お外を眺められる、お空を自由に羽ばたける自由なお仕事だと思っていたのに…

 

毎日とっても忙しい!さすがに日がな一日、ボーっとしている昆虫たちのような暮らしはいやだけど、アタシたちの仕事は思った以上に忙しかった。

やっぱり蝶々のように、自分の分だけ食料を確保すればいいだなんて、羨ましいって感じちゃう。

 

それに優雅で美しくて憧れる。

 

優雅とは無縁のアタシは、頑張ってお仕事しなくちゃ。

でも…

 

蜜がたくさんあるお花が見つからないな。いっぱい食べる赤ちゃんたちがおうちで待ってるから、早く花粉だんごを作らなくちゃなのに。

「てんまちゃん、ほんと?」

「うん、ほんと」

 

いつも蜜源を一緒に探してくれるてんまちゃん、ありがとう。

 

 

 

 

あーあ。今日も疲れた。

 



ふふ、赤ちゃんたち可愛い。大好きよ。

早く大きくなって、一緒にお仕事しようね。

 

いもうとやおねえちゃんたちと一緒にいるのは、楽しいし幸せ。

働くのは女子だけなのです。

だけど…



 

続きます