マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

みんなが集まる場所

にゃむ、にゃむむ?

暗いにゃ。

ここは真っ暗けにゃ。

どこなのにゃろうか?
確か幸せな気持ちで眠ったはずにゃのに。


そう、とっても幸せにゃった。
いい子いい子されながら”幸せにゃわ”って思いながら眠ったのにゃ。

だけど今はなんにゃか不安な気持ちにゃ。
いつもは暗くたって、よく見えているのに。
それにゃのにここは、あんまし見えない…

なんでか見えないのにゃ。

こてんっ

にゃにゃ。
転んじゃったにゃ。
いたいにゃわぁ。


…おねにゃん。
おねにゃんは?おねにゃんに会いたいにゃ!

おねにゃんにすっごく会いたいにゃ!


”こっち”

なんにゃ?おねにゃん?

”こっちにゃよ”

違うにゃ。でもだれかの声が聞こえるにゃ。

赤ちゃんのころみたいに、誰かが首元を甘噛みしひっぱりあげる。
懐かしくて…なんだかぽかぽかするにゃ。

……。
……。




「こんにゃちは」
「?こんにゃちは…どなた様にゃろか?」


「にゃこって言うにゃ」
「にゃこさん?ポにゃさんのお名前はポにゃですにゃ」


「ポにゃさん、はじめましてにゃね。でもなんにゃか昔からの知り合いのようにも感じるにゃ」
「あの、ここは、どこにゃろか?」

「ここはねこ森町にゃ。ねこさんたちが皆、集まる場所にゃ」
「ねこさんが集まる場所…」


「にゃこさんもね、昔はここで暮らしていたんにゃ」
「今は暮らしていないのにゃ?」


「隣町でまゆちゃんと暮らしているにゃ。にゃこさんが昔“ぽんちゃん”って言われていたころ、ちょっとの間だけねこ森町で暮らしていたのにゃ。前に一緒に暮らしていた人とお別れしてから、ちょっとだけ」
「そうにゃんだ。でもポにゃちゃんは、おねにゃんの所に帰りたいのにゃけど」

「ポにゃさんは今は…おねにゃんには会えないのにゃ」
「!!なんでにゃ?」


「だいじょぶ、そのうち会えるにゃ。また会える日がきっとくるにゃ」


「今からねこ森町を案内するにゃ。ここにはね、たくさんのねこさんがいるのにゃ」
「ひっく、ひっく」


「ポにゃさん、そんなに泣かにゃいで。これからお友だちをたくさん紹介するにゃ。おねにゃんに会うのは、そのあとにすればいいのにゃわ」
「たくさんのねこさん?」


「そうにゃ。みんないい子たちにゃ。一緒にいたら楽しいにゃ。会いにいくにゃしょ?」
「…にゃ。会いにいくにゃ」

「これからきっと毎日楽しくなるにゃ」



おねにゃん。
おねにゃん。
悲しまにゃいで。
ポにゃちゃんはここで、みんなと楽しく過ごしているから、心配しにゃいで。
ポにゃちゃんね、おねにゃんと一緒ですっごく幸せにゃったにゃ。
毎日楽しかったにゃ。
また…いつか一緒に遊びたいにゃね。
その時は、一緒にねんねもするにゃ。
ちゅーるは半分こにして、仲良くわけわけして食べるにゃ。
ポにゃちゃんとのお約束にゃからね、おねにゃん…


次回、5月21日の記事はこちらからお願いし、ポあねに書いて貰っております。
最初は「書けない」と断られていたのですが、時間はかかったものの、書いて貰えることとなりました。
よろしくお願いいたします。