にゃむ、にゃむむ?
暗いにゃ。
ここは真っ暗けにゃ。
どこなのにゃろうか?
確か幸せな気持ちで眠ったはずにゃのに。
そう、とっても幸せにゃった。
いい子いい子されながら”幸せにゃわ”って思いながら眠ったのにゃ。
だけど今はなんにゃか不安な気持ちにゃ。
いつもは暗くたって、よく見えているのに。
それにゃのにここは、あんまし見えない…
なんでか見えないのにゃ。
こてんっ
にゃにゃ。
転んじゃったにゃ。
いたいにゃわぁ。
…おねにゃん。
おねにゃんは?おねにゃんに会いたいにゃ!
おねにゃんにすっごく会いたいにゃ!
”こっち”
なんにゃ?おねにゃん?
”こっちにゃよ”
違うにゃ。でもだれかの声が聞こえるにゃ。
赤ちゃんのころみたいに、誰かが首元を甘噛みしひっぱりあげる。
懐かしくて…なんだかぽかぽかするにゃ。
……。
……。
「こんにゃちは」
「?こんにゃちは…どなた様にゃろか?」
「にゃこって言うにゃ」
「にゃこさん?ポにゃさんのお名前はポにゃですにゃ」
「ポにゃさん、はじめましてにゃね。でもなんにゃか昔からの知り合いのようにも感じるにゃ」
「あの、ここは、どこにゃろか?」
「ここはねこ森町にゃ。ねこさんたちが皆、集まる場所にゃ」
「ねこさんが集まる場所…」
「にゃこさんもね、昔はここで暮らしていたんにゃ」
「今は暮らしていないのにゃ?」
「隣町でまゆちゃんと暮らしているにゃ。にゃこさんが昔“ぽんちゃん”って言われていたころ、ちょっとの間だけねこ森町で暮らしていたのにゃ。前に一緒に暮らしていた人とお別れしてから、ちょっとだけ」
「そうにゃんだ。でもポにゃちゃんは、おねにゃんの所に帰りたいのにゃけど」
「ポにゃさんは今は…おねにゃんには会えないのにゃ」
「!!なんでにゃ?」
「だいじょぶ、そのうち会えるにゃ。また会える日がきっとくるにゃ」
「今からねこ森町を案内するにゃ。ここにはね、たくさんのねこさんがいるのにゃ」
「ひっく、ひっく」
「ポにゃさん、そんなに泣かにゃいで。これからお友だちをたくさん紹介するにゃ。おねにゃんに会うのは、そのあとにすればいいのにゃわ」
「たくさんのねこさん?」
「そうにゃ。みんないい子たちにゃ。一緒にいたら楽しいにゃ。会いにいくにゃしょ?」
「…にゃ。会いにいくにゃ」
「これからきっと毎日楽しくなるにゃ」
おねにゃん。
おねにゃん。
悲しまにゃいで。
ポにゃちゃんはここで、みんなと楽しく過ごしているから、心配しにゃいで。
ポにゃちゃんね、おねにゃんと一緒ですっごく幸せにゃったにゃ。
毎日楽しかったにゃ。
また…いつか一緒に遊びたいにゃね。
その時は、一緒にねんねもするにゃ。
ちゅーるは半分こにして、仲良くわけわけして食べるにゃ。
ポにゃちゃんとのお約束にゃからね、おねにゃん…
次回、5月21日の記事はこちらからお願いし、ポあねに書いて貰っております。
最初は「書けない」と断られていたのですが、時間はかかったものの、書いて貰えることとなりました。
よろしくお願いいたします。