マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

お昼寝し過ぎて眠れない

草食動物の食料は、栄養価が低い。


そのため彼らは、一日中お食事している事が多いのです。



“そうなんにゃ。
一日中ごはん…
なんにゃか羨ましいにゃ”



一方肉食動物の食料は、栄養素が豊富。



ですがご飯を食べるための“狩り”に体力を使ってしまうので、しっかり眠って体力を温存するのです。



“にゃこもそれにゃの?
だからいっぱい眠るのにゃろか。

じゃあ“あいつ”も“たいりょくおんぞん”するために、いつも寝てるのにゃ?



にゃこさんは知っています。



いつも村長の差し入れ等で何かを食べた後に、死んだように眠る“あいつ”のことを…

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食後、糖質の取り過ぎが原因で眠気に襲われた事がある方も、多いのではないでしょうか。



職場によっては集中力の低下を防ぐため、昼寝を推奨をしている所もあると言います。



でも“あいつ”トウキさんが感じている眠気は、異常なようです。



どうやら眠気と同時に、頭痛も伴っているみたい…



夜に襲われる眠気とは違う、暴力的な眠気。




頭の痛みと睡魔により、目を開けていることすら出来ません。



“集中して絵が描きたい”



そう思っていても、睡魔にいつも邪魔されてしまいます。


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寝るのが好きなにゃこさんと、起きていたくても寝ずにはいられない様子のトウキさん。


生活の多くを睡眠に費やす。



人間も動物たちも、長眠者は人生の大半を無駄にしているような気がします…



実際一日中食べていなければいけない生活と、のんびり眠り続けている生活…

どちらが良いのでしょう。




“なんにゃさ。眠ってたっていいにゃにゃい。

無駄にしているかどうかは、にゃこが決めるのにゃ”

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一方昼間に眠ってしまったため、夜中に眠れなくなるトウキさん。



夜中より昼間の方が創作意欲がわくため、夜の時間を持て余すように夜空を見上げる。

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にゃこさんは夜の活動が得意。


眠れない時の対処法を教えてあげます。



「にゃことおさんぽするにゃか?」



「……」



トウキさん、素直に夜のお散歩に付き合います。



「おまえ、どっか行きたい所あるにゃか?」



「ベテルギウス」


「にゃも?」



「オリオン座にある恒星」



「それどっちから行くにゃ?

このまままっすぐ行けばつくにゃろか?」




「多分」


「じゃ、このまま行くにゃぁ」



にゃんたた、にゃん♪



夜のお散歩が楽しいようで、にゃこさんはご機嫌です。



「んにゃにゃ?この辺…」


ここはポ村のはずれ。



にゃこさんはいつものくせで、ねこ森町の辺りに来ていました。



ねこ森町はにゃこさんのお友だちがたくさんいて、楽しく過ごせる大切な場所。



ポ村の隣にある町。



押し入れの中からもいけるのですが、お散歩がてらに寄っていくことも多いのです。





「ねこ森町に、よって行ってもいいにゃろか?」


「……」



「にゃこのおともだち、紹介するきゃら」




ねこ森町にはきっと、起きているねこさんがたくさんいる。



眠れない夜、ねこさんと一緒ならきっと、いつの間にか朝になっていることでしょう。




眠たければ眠る。

眠くなければ、次の日のことを考える事もなく遅くまで起きている。




そんな暮らしのねこさんとトウキさん。



頭痛を無理に我慢せず、癒えるまでしっかり眠る。



そんな風に、自由気ままに過ごしているようです。

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